姫路の男子高校生　柔道部の練習中に死亡

　２５日午前１０時４５分ごろ、兵庫県姫路市夢前町戸倉の日生学園第三高校で、２年の柔道部員、生田裕さん（１７）が練習中に倒れて病院に搬送されたが、２６日未明、急性硬膜下血腫で死亡した。姫路署は頭部を強打したのが原因とみて、関係者から練習方法などについて詳しい事情を聴いている。

　姫路署によると、生田さんは２５日午前１０時ごろから部員３人と練習を開始。途中で「気分が悪い」と訴えてトイレに行ったが戻ってこなかったため、部員の１人が様子を見に行ったところ、意識を失って倒れていたという。

　生田さんは入部３日目。過去に柔道経験はなく、当時はほかの部員とは別に、１人で後ろ向きに倒れる「後方受け身」の練習をしていたという。顧問の男性教諭は校内にいたが、練習に立ち会っていなかった。

　佐伯道雄校長は「安全には万全の注意を払って練習をさせていた」としたうえで、「このような事故が起こったことは心から申し訳ないと思う。なぜ事故が起きたのか、検証を進めていきたい」と話している。