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ロボット「ワカマル」、天神祭・船渡御で大阪締め披露

太郎は“客”で初参加 船上でのんびり

船上で大阪締めを披露する「ワカマル」(25日午後6時11分、大阪市都島区で)=近藤誠撮影

 大阪・天神祭の「船渡御(ふなとぎょ)」が行われた25日、三菱重工業が開発したヒト型コミュニケーションロボット「ワカマル」が、船団を出迎える「お迎え人形」役として登場し、船上で「大阪締め」を披露した。

 お迎え人形は、かつて大阪天満宮の氏子らが大阪市内の堂島川下流で船渡御を出迎える「お迎え船」のへさきに飾られたが、戦後、次第に出番を失ったという。こうした歴史を知った大阪大の教授らがワカマルを活用して人形復活を企画した。

 平安装束に身を包んだワカマルはこの日、大阪締めをプログラミングした大阪大生らと乗船。「打ちまーしょ」と大阪締め独特の掛け声に合わせ、両手を大きく広げたり、すれ違う船に手を振ったりして愛嬌(あいきょう)を振りまいた。企画に携わった金水敏・阪大コミュニケーションデザイン・センター長は「学生らが力を合わせ、祭りの盛り上げに一役買えた」と喜んでいた。

 また、今月、約1年ぶりに大阪・道頓堀に復帰した看板人形「くいだおれ太郎」が、地元商店街などが運航する船に“客”として乗船。初めて天神祭に参加した太郎は、船尾に座って祭りをのんびりと楽しんでいた。

2009年7月26日  読売新聞)
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