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環境省部長が水俣で謝罪、発言撤回はせず

 「水俣病被害者に不安を与えるような発言があった」として、斉藤環境相から厳重注意を受けた原徳寿・環境省環境保健部長が25日、熊本県水俣市を訪れ、被害者団体に対し「心からおわびします」と謝罪した。しかし、発言は撤回しなかったため、被害者団体側は納得せず、今後も環境省側が説明を続けることになった。

 原部長は今月掲載された朝日新聞のインタビュー記事で、水俣病の診断を巡り「受診者がうそをついても、見抜けない」などと発言したとされる。

 この日の会合には、国などを相手取り係争中の水俣病不知火患者会など7団体から約30人が参加。原部長は、発言について「裁判での国側の主張を説明した。記事は一言一句正確ではないが、大筋でこのような話をした」と説明。そのうえで、「不信感や怒り、不安を与えてしまった」と謝罪したが、「裁判で主張しているのは事実」として発言を撤回しなかった。

2009年7月26日  読売新聞)
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