岡田克也幹事長
【東京】民主党の岡田克也幹事長は24日の定例記者会見で、23日に公表した民主党政策集「インデックス2009」で米軍普天間飛行場の移設問題について同党が主張する「県外移設」の表現がないことについて「基本的に普天間に関する民主党の考えは変わっていない。(政策集に)書いた書かないということは関係ない」と述べ、県外移設を目指す考えに変わりがないことを強調した。
その上で岡田氏は「日米間には、日米地位協定の見直しやインド洋での給油の問題など、さまざまな懸案事項がある。普天間の問題はそのうちの大きな一つであることは間違いないが、民主党政権になったらまず、日米首脳間の信頼関係をつくり、それに基づき、懸案事項について順番をつけて議論していく」と述べた。
具合的な移設先については「政権を取って米側と信頼関係を築いた上でいろいろな可能性を検討していくことになる」と述べるにとどめた。24日付の一部報道で「民主党が(普天間の)県外移設先の候補地として航空自衛隊の新田原(にゅうたばる)基地(宮崎)と築城(ついき)基地(福岡)を検討している」と報じられていることについて「(その事実は)ございません」と否定した。
具体的な移設先を挙げずに県外移設を主張する民主党について中曽根弘文外相が「どこに(移転する)と言わないのはずるい。選挙を意識した発言だ」などと批判していることについて岡田氏は「中曽根外相の言っていることは理解に苦しむ。橋本・モンデール合意から一体何年たっているのか。その間の責任を棚上げして民主党を批判するのは私には無責任に映る。中曽根外相はどれだけ普天間(基地)のために努力をしたのか」と批判した。
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