千葉で母親を殺害し、二女を連れ去ったとして、指名手配された男が逮捕されたのは沖縄でした。男は服装を変え、偽名を使ってホテルを転々としながら、二女を連れ回していました。
23日移送された仲田敬行容疑者(28)。羽田までの機内では落ち着かない様子を見せていました。
千葉の事件後、車で栃木の佐野藤岡インターチェンジを下りたことがわかっていましたが、逮捕されたのは、はるか1600キロ離れた沖縄でした。
防犯カメラに写る人影。女性が豊田智美さん、男が仲田容疑者と見られています。先を歩く智美さんは振り返ることなく、その後ろを仲田容疑者がキャリーバッグを引きながら続きます。
終日、観光客らでにぎわう那覇市の国際通り。仲田容疑者と智美さんは、そのすぐ近くの飲食店など比較的人目につきやすい複数の場所で目撃されていました。
仲田容疑者は偽名を使って、智美さんと市内のホテルを転々と泊まり歩き、服装を変えながら、繁華街を出歩いていたと見られています。さらに逮捕直前には、沖縄料理の店で食事をする姿も目撃されていました。
「2人ともサングラスをかけて、何か変わった雰囲気で、男の人はあまりしゃべっていなかったような感じ。女性は機嫌良く食べていた感じに見えた」(2人が食事をしたとみられる店)
そして、23日・・・。
「(2人は)本当に一般のお客さんという感じがした。(携帯電話の契約を?)そうです。女性の携帯です」(携帯ショップの店長)
携帯電話ショップから出てきた仲田容疑者を捜査員が取り囲み、取り押さえました。
事件翌日の19日に沖縄に入り、逮捕までの5日間を沖縄で過ごした仲田容疑者。那覇空港から、仲田容疑者と見られる男を乗せたと話すタクシーの運転手は、男は一人でタクシーに乗ったと話します。
「(1人だけで乗っていた?)そうです。『お客さん、今日はホテルどちらですか?』と聞いても口もきかない」(仲田容疑者を乗せたというタクシー運転手)
仲田容疑者が一時、智美さんと離れて行動していた可能性もありますが、仲田容疑者から繰り返し暴力を受けていた智美さんが、恐怖心から逃げ出せなかった可能性もあるとみられています。(24日18:00)