イラン、大統領が側近人事撤回 保守派の反発で【テヘラン共同】イランの国営プレスTVは25日、6月の選挙で再選を果たしたアハマディネジャド大統領が任命した側近のモシャイ第1副大統領の辞任を報じた。モシャイ氏起用に最高指導者ハメネイ師をはじめ保守派の国会議員や聖職者が一斉に反発しており、大統領がこれに屈服、人事を撤回した形だ。 筆頭副大統領人事でのつまずきは、今後の閣僚人事など政権運営にも影響しそうだ。 大統領は親せきで側近のモシャイ氏を文化遺産・観光担当副大統領から昇格させた。 しかし、モシャイ氏は昨年「米国とイスラエルの人々はイランの友人だ」と発言したことで知られており、17日に昇格が明らかになると一斉に批判の声が上がった。ハメネイ師も大統領に書簡を送り「支持者を分裂させることになる」と人事を取り消すよう命令した。 大統領側近のサマレハシェミ氏は24日、国営イラン通信に対し「最高指導者(ハメネイ師)の命令後、モシャイ氏はもう第1副大統領ではない」と述べた。 大統領は当初、「モシャイ氏は正直な人物。代える必要はない」と一歩も引かない構えを見せていた。 【共同通信】 |
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