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扶桑社教科書を継続 大田原市教委採択(7月10日 05:00)大田原市教育委員会(蛭田真透委員長)は9日、教育委員会を開き、来春から使用する中学歴史教科書について「新しい歴史教科書をつくる会」系の扶桑社版を継続使用することを賛成多数で決めた。扶桑社版教科書は2年間の使用。2年後には新学習指導要領実施に伴い、あらためて教科書採択が行われる。 湯津上庁舎で開かれた教育委員会には委員6人が出席。会議は公開で行われ、市民ら30人が傍聴に訪れた。前日に行われた採択協議会の答申結果が示され、中学歴史教科書は扶桑社版を推薦していることが報告された。採択協では全会一致だった。ほぼ同じ内容のつくる会系の自由社版と比較し、使い勝手の良さを考慮した。 推薦の理由として、「教育基本法、学校教育法で示された『伝統と文化を尊重し、我が国と郷土を愛する態度』を養うよう適切に編集されている」など4項目を挙げている。 この日の協議では委員一人一人が意見を述べ合った。「教科書は日本に夢と希望を持てるものがいい」との肯定意見に対し、「いいとこ取りで教えるのでなく、戦争の功罪を教えるべきだ」と反論も出された。また、内容とは別に「急激な変化は望ましくない」として継続使用を求める声も出された。 採択は委員長を除く5人で行われ、賛成4人、反対1人の賛成多数で扶桑社版に決まった。 小沼隆教育長は記者会見で「自虐史観からの記述では歴史に愛情を深めることができない」との考えを示し、さらに「どこの国の歴史にも光と影はあるが、扶桑社版は誇りと反省が公平にバランスよく編集されている」と説明した。 国内外から反発があることについては「歴史認識が異なることは当然のことだと思う。異なる認識を認め合い、乗り越えることが理解につながるのではないか」と述べた。
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