自由民主党幹事長 細田 博之殿
民主党役員室長 平野 博文
貴殿は7月19日放映「サンデープロジェクト」の中で、自民党が作成したフリップを持ち出し、民主党の子ども手当について増税批判を繰り返しました。しかし、貴殿のフリップおよび発言には、基本的な誤りがあります。
まず、フリップには「所得税と住民税控除の廃止→年間14万2000円の増税(負担増)」とありますが、民主党が主張している配偶者控除と扶養控除の廃止は所得税のみであり、住民税は含んでいません。
また、「子ども手当(月額1万3000円)→年間15万6000円の支給」とありますが、月額1万3000円というのは暫定的な金額であり、子ども手当は月額2万6000円です。
このような我が党の主張に基づけば、「夫婦・子ども2人以上」世帯はもちろん、「夫婦・子ども1人」世帯であっても、すべての世帯で収入増となります。例えば、番組中でも挙がった「年収600万円の夫と専業主婦、2歳児1人」世帯の場合、年11万6000円の収入増となります。特に、現在児童手当が支給されていない中学生の子どもを持つ世帯や、もともと配偶者控除のない共働き世帯にとっては、より大きな収入増となります。
このように、基本的な事実関係すら誤ったフリップをテレビ番組に持ち込み、誤解と偏見に満ちた批判を繰り返して国民に誤解を与えたことは極めて不当であり、看過できません。今後は正しいデータに基づく内容のある政策論戦をお願いしたいものです。貴殿および自民党対し強く抗議するとともに、同様の批判やフリップ・広報物の作成・使用を厳に慎まれるよう求めます。
以上
|