衆議院が解散され来月30日に総選挙が行われます。政権交代とは何か、今日はこのテーマでできるだけ分かりやすく書いてみたいと思います。
政権交代とは「ぬか床」交代と考えると分かりやすいでしょう。「ぬか床」とは、あのぬか漬けを生み出す良い意味での「温床」です。
当たり前のことですが、「ぬか床」が腐っていたり塩辛すぎたりしたら、どんなにフレッシュな素材を入れても、とてもいただけないものがアウトプットされます。私は、今日の荒廃し、疲弊した日本を生み出したのは、国民の生活を思いやらない役人主導で硬直化した自民党長期政権「ぬか床」が温床にあったからだと考えています。
自民党「ぬか床」には国民を思いやるという「ミネラル」が不足しています。自民党「ぬか床」が生み出す考えは、権力(国民を強制し服従させる力)でこの国を統制しようとするトップダウン型思想であると私は考えています。
このトップダウン型思想の「ぬか床」からは、塩漬けされたような閉塞感に満ちた人間や組織ばかりが生み出されます。
一方の民主党「ぬか床」はどうでしょうか。確かに「ぬか床」は新しく、自民党「ぬか床」ほど熟成していません。しかしながら、民主党「ぬか床」の性格を決定する思想は「友愛」です。
「友愛」とは、東洋思想、西洋思想に共通する地球市民としての「心根」である、人間愛、思いやり、分かち合いの精神であり、地球市民として互いが共生するために、宗教や価値観の違いを超え、誰もが否定しない「信条」であると私は思います。
この「友愛」ミネラル一杯の「ぬか床」からは、一人ひとりの地球市民にやさしい政策が生み出されるものと私は確信しています。役人主導型ではなく、国民参加型の「ぬか床」に熟成させていくことにより、主人公である国民は意欲的になり、現在漂っている閉塞感は必ず躍動感に変わっていくに違いありません。
自民党は、国民を統制する権力「ぬか床」を一度現在の野党に譲り、自らの「ぬか床」をメンテナンスすべきです。自民党「ぬか床」には長期政権で蓄えた「良いもの」もたくさんあるに違いありません。時間をかけ、その良い部分を「素」に手入れの生き届いたミネラル溢れる自民党「ぬか床」に再生させればいいのです。
そうすることにより、健全な二大政党制が実現し、国民がより良い政権を選択できるという好循環が生まれるのです。
政権交代は、国民主権の民主主義をこの国に根付かせるために必要不可欠のプロセスです。元政府系のマスコミは政権交代の対しネガティブなキャンペーンを仕掛けてくるでしょうが、決して煽られてはいけないと思います。自分の頭でマスコミの放つ情報を噛み砕いて理解して欲しい、そう願ってやみません。