情熱common sense室  白井英行

 

 1995年に中国の李鵬首相(当時)がオーストラリアでの首脳会談の席で「日本は20年も経てばこの世か
ら消えてなくなる」という発言をしました。あれから約12年が経過しましたが今の日本の現状を見渡す限りこ
の発言が現実味を帯びてきました。

男女平等と言いながら性差をなくし男女同性化を狙うジェンダーフリー、更に男らしさ・女らしさの崩壊、出生
率の低下(1.25%これは一国が将来存続出来なくなる程までに低下をしてしまいました。行き過ぎたジェン
ダー教育による「家」「家族」制度の崩壊。

過剰なまでの子供の権利保護の主張、言葉狩り。それによる学級崩壊、援助交際などのモラルの低下。無批判に
アメリカ依存を強める政府。数え上げたらきりがないほど日本国消滅の原因となりうる要素が蔓延している現在
。この国の現状を変えるにはまず、次世代の教育が重要になってきます。教育とは次世代の国民を育てるもので
あり前世代の築いてきたものを伝承するものであると考えます。モラルの低下=道徳心の喪失と考えるならば戦
前の修身教育をモデルとした道徳教育を復活させるべきではないでしょうか。修身教育というと今の時代では悪
く捉えられる傾向にありますが修身とは身を修める事であり、物事の善悪を知り集団の中の個人としての考えを
持たせる教育です。

神話の通読により自国の歴史に興味を持たせ、正しい近現代史の検証による日本人としての誇り・愛国心の育
成教育をする。これらこそが今の日本に必要な教育と言えるでしょう。そして、世界の教育事情に逆行した「ゆ
とり教育」について再度検証すべきではないでしょうか?1981年に米国大統領に就任したレーガン大統領(
当時)は教育改革プロジェクトを始めるにあたり、まず「日本を見習え」としました。日本が行ってきたいわゆ
る「詰込み教育」が他国では非常に高い評価を得ていたのです。こうしてアメリカは基礎教育の重視、規律の強
化(制服の導入等)を行いました。これはサッチャー政権下でのイギリスでも同様に行われるようになったもの
です。

子供にこうした事情を知る術はありません。

子の親である大人の世代がもっと教育に関心を寄せてもっと高水準な教育を受けさせるべく勉強をしていく必要
があります。教育を見直すにはまず大人が日本の現状を十分に理解する必要があるのではないでしょうか。

次に人間力開発という言葉が青年会議所内外でもよく聞かれるようになってきました。

人間力開発について人によってさまざまな解釈があると思います。そしてその解釈には不正解はないと思います
。人間力=HD(ヒューマンデベロップメント)と定義し社団法人穂の国青年会議所の前世代より伝承されてきた
歴史を活かし現世代の我々が更なる活動の飛躍、このまちの発展に寄与する、そして、次世代のメンバーに伝え
ていく。こうした過去・現在・未来という縦軸の構成を活かす力、これも人間力ではないでしょうか。

また、今年度は人間力開発として自分のおもいをわかりやすく簡潔に伝える為に必要不可欠なスキルであるプレ
ゼンテーション能力を身につけるための事業を行うことにより更なる会員資質の向上を目指していきます。

そして経営資質向上、これは社団法人穂の国青年会議所の会員ひとり一人が改めて経営とは何か?を考える良
い機会になると共に会員資質向上にもなります。さらにそれによって得た資質を活かし若き経営者として職場に
、また、地域に寄与する事が必要です。

人間力開発と経営資質が密接にリンクすることによってひとり一人の会員資質がより一層の向上に繋がります。

 

最後に3委員長と共1年間しっかりと勉強をして目先の1年だけを見るのではなく、2年、3年先にも活かせる
ような活動を心がけて青年会議所活動に邁進していきます。