2009年7月13日
福岡県知事
麻生 渡 殿
                               福岡県地域人権運動連合会
                               会長  平 塚 新 吾

   同和偏重の人権教育・啓発の抜本的見直しをもとめる
   ―立花町匿名連続はがき事件にかかわる人権連の提言―

  提言
1、 エセ同和行為を再発させないために、「根深い差別」と称しての同和偏重の押し付け人権啓発・教育のあり方を抜本的に改めること

2、 一般行政内での同和特別施策をすみやかに終結させること

3、福岡県として今回の不祥事の温床となっている背景を真摯に検証し、再発を防止すること

 提言の理由

 2003年12月から今年1月まで合計44通の差別的内容の匿名はがき・封書を立花町役場などに送り、被害者として福岡県や立花町に「連続差別ハガキ事件対策会議」を設置させ、自ら講演・研修のネタにするなど、行政を巻き込み「自作自演」の劇場型差別事件を演出した同町嘱託職員(52歳)が、7月7日、福岡県警に偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。
 この事件は、1983年8月に兵庫県篠山町(当時)で発生した部落解放同盟支部長(住民から告発され自殺)の「落書き事件」を彷彿させる非常識極まりない出来事です。善意で人権の尊重、人権意識の向上に努める市民、行政職員、教職員たちを愚弄する破廉恥な行為で、社会的にも容認できない仕業として指弾されなければなりません。

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