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フジ長坂アナがセクハラで降格

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 サッカーやF1などの実況中継で活躍しているフジテレビ長坂哲夫アナウンサー(42)が、番組女性スタッフへのセクハラ(性的嫌がらせ)のため、16日付でアナウンス室副部長の役職はく奪の上、総務局に異動していたことが17日、分かった。

 セクハラの詳細については不明だが、セクハラされた女性はフジテレビ局員ではなく、制作会社などに所属するスタッフだという。関係者によると、長坂アナの代理人が女性スタッフ側と誠実に交渉に当たっているという。長坂アナの上司にあたる福井謙二アナウンス室専任局次長、牧原俊幸アナウンス室室長ら6人も減俸などの処分を受けた。この日、同局ホームページのアナウンサー一覧から長坂アナの名前は消えていた。

 長坂アナは早大卒業後、90年にフジテレビ入社し、スポーツ中継の実況で活躍した。98年のサッカーW杯フランス大会のアジア予選ではフジテレビが中継した日本代表の試合は負け知らず(勝利か引き分け)。長坂アナがその試合すべてを実況したことから「長坂アナが実況すると日本は負けない」という「不敗神話」が生まれた。

 97年11月のプレーオフ・イラン戦で岡野雅行が初のW杯進出を決めたVゴールの場面では「日本、勝った!」と絶叫。02年の日韓大会で初勝利したロシア戦でも実況を務めるなど、サッカー日本代表とは切っても切れないアナウンサーだった。そのほかF1中継も長く手掛け、昨年の北京五輪では柔道と野球の実況を担当。同局スポーツ中継の顔だっただけに、フジテレビはショックを隠せない。

 [2009年7月18日6時56分 紙面から]


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