(CNN) 米石油最大手エクソンモービルは14日、藻類を使ったバイオ燃料の量産化に向け、ベンチャー企業と提携し、総額6億ドル(約560億円)を投資すると発表した。
ゲノム研究で知られるクレイグ・ベンター博士が設立したベンチャー、シンセティック・ジェノミクスと協力する。少なくとも3億ドルをバイオテクノロジー研究に割り当てる。
米国ではバイオ燃料として、トウモロコシや大豆を原料としたエタノール生産が盛んになっているが、食糧価格の高騰を招くとの批判も強い。そのため、食糧以外の材料を使ったバイオ燃料の技術開発が進んでいる。
特に藻類は、耕作地を必要とせず、人間の管理下で条件を変えることで増やすことができる。また、増殖には水と太陽光、二酸化炭素とわずかの栄養分で済み、短期間で増えることから、少ない投資で大量のバイオ燃料が作り出せると期待されている。