13日投開票された奈良市長選・市議選の開票作業は未明までずれ込んだ。市議選の終了時刻は14日午前2時53分。14日付朝刊には途中までしか掲載できず、読者から最終結果について問い合わせが殺到した。
各新聞社はぎりぎりまで結果を載せようと努力している。しかし、市選管は開票作業のスピードアップを図る工夫をしているのだろうか。
他の自治体は、負担軽減のため開票台を高くしたり、票の仕分けにイチゴパックや分類機を導入したり、「コンマ1秒」のために知恵を絞っている。開票時間の短縮は残業代など経費節減だけでなく、事務処理能力の向上にもつながる。次期衆院選ではぜひ改善してもらいたい。(坂口)
毎日新聞 2009年7月16日 地方版