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ロシアの人権団体メンバー、遺体で発見 頭に撃たれた跡

2009年7月16日13時8分

写真:ナタリヤ・エステミロワさん=ロイターナタリヤ・エステミロワさん=ロイター

 【モスクワ=星井麻紀】ロシア検察当局は15日、ロシアの人権保護団体「メモリアル」チェチェン共和国支部長のナタリヤ・エステミロワさん(50)が、同共和国に隣接するロシア南部イングーシ共和国内で遺体で発見されたと発表した。頭部や胸部などを撃たれており、殺人事件として捜査している。インタファクス通信が伝えた。

 メモリアルによると、チェチェン住民の人権保護活動に当たっているエステミロワさんは15日朝、自宅から出たところを何者かに車で連れ去られた。最近、脅迫を受けていると周囲に話していたという。ロイター通信によると、ロシアの対チェチェン政策を批判し、殺害されたジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんとも親友の間柄だった。

 イングーシでは6月、同共和国のエフクロフ大統領が自爆テロで重傷を負うなど、治安が悪化。隣接するチェチェンでは、「対テロ」名目での治安機関による人権侵害が問題になっている。

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