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飲酒運転の処分者の8割 過去にも「やりました」

 飲酒運転で摘発されたドライバーの約8割が、過去にも飲酒運転をした経験があることが、宮城県警のアンケートで分かった。宮城県警は「酒を飲んで運転しても捕まらなかった」という体験が法令順守の意識を低下させているとして、徹底した取り締まりと指導を継続する。

 アンケートは今年1〜5月、飲酒運転で免許停止処分になり、県運転免許センターで開かれた「飲酒学級」に参加したドライバー89人を対象に実施。うち、73人が過去に飲酒運転の経験があり、週3回以上という常習違反者も2人いた。

 飲酒運転をした理由を記述してもらったところ「自分は大丈夫との認識の甘さがあった」ことを挙げた人が約6割。このほか「酒を飲んで気持ちが大きくなってしまった」(約2割)「運転代行料がもったいないから」(約1割)と打ち明けた人もいた。

 飲酒運転を取り締まる法律は、その根絶を目的に年々厳しくなっている。2007年9月の道交法改正では、懲役や罰金に関する罰則が大幅に引き上げられた。今年6月には、免許の取消や停止などの行政処分がさらに厳格化された。

 しかし、飲酒運転による痛ましい事故は依然として後を絶たない。酒酔い、酒気帯びのドライバーによる事故は今年1〜6月の上半期で、前年同期比2件増の59件。計7人が死亡しており、5月下旬には県沿岸部で3人が同時に犠牲になる事故もあった。

 県警は「酒酔い運転は視界が揺れるとともに判断力も落ち、大事故につながる可能性が高い。直ちに免許取り消しになり、仕事や私生活にも大きな影響を与える」と話し、飲酒運転根絶への意識を高めるよう呼び掛けている。


2009年07月16日木曜日

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