So-net無料ブログ作成
検索選択
前の5件 | -

シナリオなき、不毛の戦い:その1

2009年7月14日:パート6

 「両院議員総会の開催を求める署名集め」をやっている「若手・中堅グループ」(=前倒し総裁選挙推進派)の中には、これまで様々な勉強会を一緒にやって来た仲間もいる。 「彼ら」のやっていることにケチはつけたくない! 「彼ら」には「彼ら」の信念や戦略があるのだ。
 
 が、しかし、麻生総理が「来週の解散」を決断したこの段階で「両院議員総会」をやることには賛成しない! 塩崎さんや世耕さんには申し訳ないが、この立場だけは「このブログ」でハッキリさせておきたい。 「すでに120名以上の署名がある」という情報は明らかに事実と違った。(「マニフェスト連合会議」の有志の1人がスゴく怒っていた。) あちこちの話を総合すると「署名集め」は難航しているようだ。 「3分の1にはほど遠い」という見方もある。 少なくとも、現時点で党内に「麻生降ろし」の動きは広がっていないということだ。(これからどう盛り上がるかは分からない。)
 
 「両院議員総会を求める動き」がどうして広がらないのか?! それはひとことで言うと(自分を含めた)多くの自民党議員が「いわゆる『麻生降ろし』は先が読めない不毛のゲームである」と(直感的に)感じ取っているからだと思う。
 
 ハッキリしているのは(この状況下で)「麻生総理が自発的に辞める可能性はない!」ということだ。 「3分の1の署名」が集まっているならイザ知らず(いや集まったとしても)、来週の解散を決定した麻生総裁が(その前に)「両院議員総会を開催する」ワケがない! ましてや、両院議員総会で「強引に総裁選挙の前倒しを決められてしまう」可能性すらあるのだ。(実際には無理だと思うが..) あ、電話が来た。 この続きは次回のブログで。
 

直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!

nice!(0)  トラックバック(0) 

山本VS世耕、国対委員会室の思わぬ攻防

2009年7月14日:パート5

 午前10時頃だったと思う。 参院議員会館のエレベーターで2人の公明党議員と遭遇した。 「山本さん、選挙はこの日程でちゃんとやるんですよ、ね?」「ハイ、総理は必ずやります!」 もう1人の幹部が言った。 「もう7月21日の解散でやるしかない!決まったんだから、とにかく頑張りましょう!」
 
 夕方。 参院本会議で総理への「問責決議案」が可決された。(チキショー!) フラリと立ち寄った国会対策委員会(いわゆる国対)の部屋に「世耕弘成氏」がいた。 部屋に置いてある「細長いテーブル」を挟んで話し込んでいると、「若林正俊両院議員総会長」が近づいて来た。(何というタイミング!) スグ傍の席に座った若林氏と次のような会話を交わした。
 
若林:「あの、ね。あの件(両院議員総会)はどうしたらいいかなあ?いや、たまたま立場の異なる2人がいるから話を聞こうと思って、ね。」
世耕:「ぜひ、開いていただくようにお願いします!選挙の前に総括をやらないと!」
山本:「いや、私はかえってやらないほうがいいと思います!必ず大騒ぎになりますから!」
若林:「問題は目的だよねえ。間もなく選挙に突入する自民党にとってプラスに働くか、マイナスになるかというのもあるしなあ!」

 これ以上、細かい会話の内容は書かない! 上記のやりとりは、終始、「なごやかな雰囲気」で行われた。 にこやかで、ユーモラスで、ちょっぴり真剣な「山本VS世耕」の思わぬ攻防(笑)だった。


直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!

nice!(0)  トラックバック(0) 

古賀誠選対委員長の真意

2009年7月14日:パート4

 午後(夜の)7時40分。 赤坂のカフェでパソコン画面に向かっている。 ここで夕食をすませ、「情報交換のスラローム」に出発する。 
 
 今日の「総務会」のシーンを改めて思い出してみよう。 「いや、こういうことは、誰かが責任を取らなければならないんです!」 会議の途中で辞意を表明して部屋を出て行った「古賀誠選対委員長」は、去り際に「私が責任をとって辞めるのはいいですが、皆さん、選挙までは党が一致結束してやってください!そこはお願いします!」と念を押した。 「結束して」という言葉を3回、使った。
 
 「総務会」では、複数の「総務」から「過去の首長選挙の敗北や都議選の惨敗に関する総括(=執行部の責任)を問う発言」が出ていた。 もしかすると、古賀委員長は「あの雰囲気」を鎮めるために「自分がケジメをつける」という演出をしたのかもしれない。 「練達の政治家」だけに「別の計算」があったのかも? 山本一太の「単純な思考回路」では解明が難しい、な!(苦笑)
 

直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!

nice!(0)  トラックバック(0) 

自民党総務会でのハプニング

2009年7月14日:パート3

 午後1時10分。 議員会館事務所でパソコン画面に向かっている。 あ、院内テレビで「衆議院本会議」の中継をやっている。 「内閣不信任案」は間違いなく否決されるだろう!
 
 午前11時から「総務会」、昼過ぎから「清和政策研究会総会」に続けて出席した。 午前11時の「総務会」はちょっぴり紛糾した。 「衆議院選挙に突入する前に、地方首長選挙の連敗や都議選の敗北に関する総括が必要だ。そのために両院議員総会を開催すべきだ!」という複数の意見が出た。 「麻生総理という表紙を替えなければ選挙には勝てない!」という直裁的な発言もあった。 「両院議員総会というが、そこには麻生総理を代えようという思惑がある!」 細田幹事長は「慎重姿勢」を崩さなかった。
 
 自分も次のような意見を述べた。 「私は参議院議員ですから、次の衆議院選挙の当事者ではありません!が、(微力ながら)仲間の皆さんのところを回って一生懸命、選挙のお手伝いをしたいと考えています。そのことを踏まえ、少し言葉を選びながら、ひとつだけ言わせてください!」
 
 こう続けた。 「静岡の知事選挙では(坂本候補からの要望もあって)何度も現地に入りました。東京都議会選挙の応援でもマイクを握りました。あちこちで言われたのは『自民党は何を内部でガタガタやってるんだ!どうするのかキチッと決めろ!』ということです。自民党総裁である麻生内閣総理大臣が『来週解散して8月30日に選挙をやる』と宣言し、与党幹部の了解も取り、メディアも『8.30選挙』を大々的に報道しました。この日程をひっくり返すようなことだけは絶対にあってはならないと思います!それをやったら、自民党は大変なことになる!それだけは申し上げておきます!」 横に座っていた2人の「総務」から「その通りだ!」という声があがった。
 
 思わぬハプニングもあった。 「部外者(総務会メンバー以外の議員)による発言」コーナーで、某参院議員が「古賀誠選対委員長」の責任に言及した。 古賀選対委員長がこれに反応した。 「先ほど加藤紘一先生からも執行部の責任に関するご発言がありました。が、選挙に関しては(細田幹事長ではなく)私に全ての責任があります!東国原知事の国政出馬については、全て私の独自の判断でやったこと。ご迷惑をかけたとすると申し訳なかったと思いますが、私にも考えがあってやったことです。ちょうどいいので、少し説明させてください!」
 
 「東国原・宮崎県知事」との話し合いの経緯を説明した後、古賀選対委員長が言った。 「誰かが責任を取らねばならない。私がここで責任を取り、選対委員長を辞任させていただきます!その代わり、皆さん、一致結束して選挙に臨みましょう!!」 ザワザワする中で、古賀氏はそのまま部屋を出ていった。
 
 ひととおり意見が出たのを見計らって、細田幹事長がキッパリと言い切った。 「ここまで来て総理(=表紙)を代えるなどということは出来ない!『桶狭間』ではないが、どしゃ降りだから突っ込めないとか、そんなことを言っても仕方がない!あと47日間で自民党の政策を訴え、批判にもしっかり反論して選挙を戦う!それしかない!」
 
 その言葉を聞いていた「某大物総務」が手を挙げた。 とても説得力のある言葉だった。 「細田幹事長の言う通りだ。私は麻生太郎とは書かなかった。自分自身の選挙もかなり大変だと思う。が、トランクから次々に取り出すみたいに、総理(表紙)を替えるようなことをやってはならない!総理・総裁というものはもっと重い。我々が重くしなければならない!」
 
 こんな言葉が続いた。 「それはそうとして、麻生総理にひとつ不満がある。総理はもっと情熱をもって政策を国民に訴えるべきだ。以前に比べればかなりよくなったと思うが、まだまだ足りない!前回の総選挙で国民が自民党を支持したのは、あの選挙直前の小泉元総理の鬼気迫る演説だった。麻生総理にもっと頑張ってもらって選挙をやる!ここで表紙を替えるなんて絶対に反対だ!」
 
 ちょっと不思議に思ったのは、なぜ「前倒し総裁選挙推進派」が「両院議員総会の開催を要求出来る3分の1署名」という切り札を使わないのかということ。 推進派の某議員から「すでにかなりの数が集まっている」という言葉もあったが...まさか「3分の1を遥かに超える数」を狙っている?! いや、それは全く意味がない。 やっぱり「思ったほどの数が集まっていない」ということだろう。
 
 ここまで来たら「言葉の遊び」はどうでもいい!(苦笑) 「両院議員総会を求める声」が本当に党内に広がっているなら、「3分の1の賛同者」なんてスグに集まるはずだ。 「現時点で何人の賛同を得ているのか」をちゃんと公表したほうがいいと思う。 「総括のために両院議員総会を求める」なんて表現もまどろっこしい。 つまり「麻生総理では戦えない!両院議員総会で引きずり降ろして『前倒し総裁選挙』をやり、新しい総理(表紙)の下で戦うべきだ!」とストレートに言えばいいではないか!
 
 要はこういうことだ。 「内閣総理大臣」(自民党総裁)が決めた選挙日程を覆すのか? それともこのままのスケジュールで突っ込むか?! 麻生総理で衆議院選挙を戦うのか?! あるいは「表紙」(総理)を代えて選挙をやるのか?! 
 
 「8.30選挙」を少しでもズラしたら、その瞬間に麻生政権は終わる。 今からの「スケジュール変更」なんてあり得ない! ましてや、この時点で「表紙」を取り替えるなんて出来るわけがないし、やるべきでもない!!(キッパリ)
 

直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!
nice!(1)  トラックバック(0) 

重要なのは顔ぶれと人数

2009年7月14日:パート2

 午前10時40分。 議員会館事務所でパソコンを起動させた。 午前11時からの「総務会」には必ず出席する。
 
 どんな会合でもそうかもしれないが、重要なのは「顔ぶれ」と「人数」だ。 この2つが「政治グループ」の影響力(発信力)を決める。 最近、幾つかの集まりに顔を出したが、「出席者の数より取材に来る記者のほうが多い」傾向がある。(苦笑) メディアが「政局」をめぐる動きに敏感になっている証拠だ。
 
 あ、総務会に行かないと。
 

直滑降レポートを応援していただける方は、blogランキングへ

山本一太オリジナル曲「素顔のエンジェル」無料配信中!

nice!(1)  トラックバック(0) 
前の5件 | -