作品ユーザーレビュー

ごくせん THE MOVIE

総合：
3.03点

お気に入りレビュアーのレビューに変更

みたい人：204人

みた人：74人

ファン数：18人

この作品を
「みたい」「みた」とき追加しよう

メニュー

フォトギャラリー

DVDを借りる・買う

オンラインシアターで見る

作品ユーザーレビュー

ごくせん THE MOVIE

123件中3件目を表示しています。

[ 前のレビュー | 次のレビュー ]

脚本家は基礎を学ぶべき

採点：

投稿日時：2009/07/14 12:51:41　投稿者：オザキさん

役立ち度：38人

オザキさん

詳細

投稿者

平均

グラフ

イメージワード

・絶望的

試写会で見ました。

最大の問題は脚本にあると思います。
脚本家なら誰もが知っていると思います。

ドラマの前提は

①明確な主人公をもっていること
②主人公が何らかの目的を持っていること
③主人公が目的を果たす過程で大きな障害が発生すること

の３点です。
脚本を書く人間はまずこれを頭に入れています。
とくに①はとても大事です。
誰のための映画なのか、２時間を通して丁寧にアピールするのが、すべての映画に通じるとても大事な大原則です。

今回は誰のせいとは申しませんが、①の前提がまず大幅に崩れています。
準主役をアピールするために、仲間さんの行動がだいぶ制限されています。
最後の１５分で少し立ち上がりますが、時すでに遅しでした。

役者もタレントも、かっこいいだけなら島国日本に履いて捨てるほどいます。
ドラマとは登場人物の「葛藤」です。

本当のかっこよさは葛藤(＝コンフリクト)の中にいて、万能ではない設定におかれているスターが、ふとしたときに輝きを見せる瞬間だと思います。
かっこいいだけの人間には魅力がありません。
同じ青春ものでも、なぜ「ウエストサイド・ストーリー」が時代を越えて愛されるのか考えてみて下さい。
登場人物が狡猾で人間臭くても、危機に瀕するその瞬間には輝くからです。
誰でも知っていますが、輝きには影が必要です。
また日本映画を例にあげると、いつもはいじめられっ子のドラえもんののびたが映画で中盤以降から勇気を振り絞る場面など、とてもいい演出です。この映画の脚本家は一度見るべきだと思います。

もしこれが今後も当たるシリーズだと信じているのなら、月並みな人物設定をもう一度練り直すべきです。がんばって下さい。