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「何されるかわからない」ウルムチ離れるウイグル族

2009年7月13日3時35分

写真:ウルムチ市南郊の長距離バスターミナル前で12日、帰郷するためバスの出発を待つウイグル族=西村写すウルムチ市南郊の長距離バスターミナル前で12日、帰郷するためバスの出発を待つウイグル族=西村写す

 【ウルムチ(中国新疆=しんきょう=ウイグル自治区)=西村大輔】大規模な騒乱発生から1週間がたった12日、ウルムチでは市街地に人通りが戻りつつある一方、武装警察隊の巡回は続き、デモや集会を禁止して警戒態勢を保っている。騒乱参加者の摘発も相次ぎ、身の危険を感じたウイグル族が続々とウルムチを離れている。

 「南郊長距離バスターミナル」では騒乱直後から、地方都市に向かうウイグル族が急増。12日午後、同自治区のカシュガルに向かうバスを待っていた大学を卒業したばかりの男性(24)は、就職活動をあきらめて故郷に帰るという。「敵意を持った漢族に何をされるかわからない。ウイグル族が多いカシュガルなら安全だが、いい仕事が見つかるかどうか」と不安そうに話した。

 自治区政府は11日、許可なく集会やデモをすることを厳禁する緊急通知を発表。従わない場合は「強制的に解散させ、服従しない者は拘束する」とし、今後もウイグル族の動きを徹底的に封じ込める姿勢を示した。

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