(CNN) 先月12日の大統領選の結果をめぐる改革派の抗議デモが連日行われていたイランで19歳青年が死亡し、家族に通知されるまで約1カ月を要したことが、イラン国際人権運動の発表で12日分かった。
この青年ソラブ・アーラビさんは先月15日、デモの最中に銃撃され死亡したとみられる。首都テヘランでは選挙後数日間の騒乱で少なくともデモ参加者20人が死亡、1000人以上が拘束されたが、アーラビさんが死者のうちに含まれているかは不明。
アーラビさんの母親は行方不明になった息子の消息を求め続けていたが、11日に革命裁判所から死亡を通知された。アーラビさんの死から26日後のことだったが、検視当局は先月19日付でアーラビさんの死を記録していたという。
同運動はアーラビさんの死や、家族への通知までなぜこれほど長い時間がかかったのか、第三者による調査を実施するよう求めている。イラン政府のコメントは今のところ得られていない。
大統領選で保守強硬派の現職アフマディネジャド氏に敗れた改革派ムサビ元首相は12日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「フェイスブック」を通じて、アーラビさんの名誉を称える記念式典をテヘラン市内最大の墓地で営む意向を表明した。