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【ウイグル暴動】開く漢族との格差 貧困にあえぐウイグル族庶民  (2/2ページ)

2009.7.10 21:32
ウルムチ市内の開くことが許されたモスクで礼拝するウイグル族ら=10日(撮影・野口東秀)ウルムチ市内の開くことが許されたモスクで礼拝するウイグル族ら=10日(撮影・野口東秀)

 漢族がウイグル居住区を襲った7日。トゥルソンさんの父と兄(30)が商品のアンズをオートバイで運んでいたところ、漢族が投げた長刀が頭に命中した。兄は今も入院中だ。アンズを売っても月500元ほどだ。これに保安係の兄が稼ぐ月800元が一家の総収入。家賃300元を引けば生活は苦しい。

 石油や石炭が豊富な同自治区だが、それがウイグル族に反映され、「経済的進歩は著しい」(同自治区政府)と感じることは難しい。沿海部と比べ内陸部の少数民族居住地の経済は遅れ、漢族との経済格差は広がる一方だ。

 28年間、政府系ホテルの経理部門で働いたパシャハンさん(50)ですら暮らしはトゥルソンさん一家と違いはない。「4年間、病気で休職したため、退職後の今、政府から養老金を1円ももらっていない」とパシャハンさんは言う。長男(17)の生活費に月600元必要だが、貯金を取り崩す日々。「別居している夫は病気で生活能力がない。貯金も底をつき始めた」とため息をつく。

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ウルムチ市内の開くことが許されたモスクで礼拝するウイグル族ら=10日(撮影・野口東秀)
ウルムチ市内で礼拝が許されたモスクで礼拝するウイグル族ら=10日(撮影・野口東秀)
モスク前で物乞いする親子。市内にはウイグル族の失業者があるれている=10日(撮影・野口東秀)
ウイグル族居住区で古ぼけた服を着て遊ぶウイグル族の子供たち。後方にモスクがみえる=10日(撮影・野口東秀)
ウルムチ市内のウイグル族居住区で遊ぶウイグル族の子供。後方はモスク=10日(撮影・野口東秀)
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