[PR]
ニュース: 国際 RSS feed
【ウイグル暴動】開く漢族との格差 貧困にあえぐウイグル族庶民 (2/2ページ)
漢族がウイグル居住区を襲った7日。トゥルソンさんの父と兄(30)が商品のアンズをオートバイで運んでいたところ、漢族が投げた長刀が頭に命中した。兄は今も入院中だ。アンズを売っても月500元ほどだ。これに保安係の兄が稼ぐ月800元が一家の総収入。家賃300元を引けば生活は苦しい。
石油や石炭が豊富な同自治区だが、それがウイグル族に反映され、「経済的進歩は著しい」(同自治区政府)と感じることは難しい。沿海部と比べ内陸部の少数民族居住地の経済は遅れ、漢族との経済格差は広がる一方だ。
28年間、政府系ホテルの経理部門で働いたパシャハンさん(50)ですら暮らしはトゥルソンさん一家と違いはない。「4年間、病気で休職したため、退職後の今、政府から養老金を1円ももらっていない」とパシャハンさんは言う。長男(17)の生活費に月600元必要だが、貯金を取り崩す日々。「別居している夫は病気で生活能力がない。貯金も底をつき始めた」とため息をつく。
このニュースの写真
関連ニュース
[PR]
[PR]