大阪市西淀川区の小学4年松本聖香さん=当時(9)=が今年4月、虐待を受け死亡した事件で、専門家による「市児童虐待防止支援委員会」は9日、「3月に欠席が続いた時点で、学校が市教委や児童相談所などに相談・通告していれば、死亡を防げた可能性がある」との提言をまとめた。
提言では、学校が聖香さんの体にあざを発見し、虐待の可能性があるとして「見守り」方針を決めながら具体的対応を取らなかったことについて、「単に『見ている』だけでは意味がない」と指摘。
今後の対策として(1)一部の教職員や管理職で抱えず、関係機関へ相談・通告(2)虐待を疑った教職員が気軽に専門家に相談できる窓口設置(3)虐待への対応を学ぶ研修会など市教委から学校への支援-などが必要だとした。