JA福岡豊築は4日、築城支所(福岡県築上町)の男性職員(46)が共済業務に絡んで約7900万円を着服したことを確認、6月30日付で懲戒解雇したと発表した。蛭崎(えびすざき)正徳組合長ら幹部4人は会見で「心よりおわびしたい」と陳謝した。被害調査は継続中で、返済に応じていないという。「全容が固まり次第、業務上横領、詐欺などの疑いで告発する」としている。
発表によると、元職員は築城支所共済担当係長や支所次長だった04年2月~09年3月、養老生命共済の掛け金14件分から計約7900万円を着服したという。一括払い契約で受け取った掛け金を1年ごとの分割払い契約として処理するなどして差額を着服、パチンコやオートレースなどに使ったと話しているという。
6月12日に客から「預金口座から覚えのない共済掛け金が引き落とされた」との問い合わせがあり、発覚した。蛭崎組合長は「伝票操作が巧妙で分からなかった」と釈明した。【陣内毅】
毎日新聞 2009年7月5日 西部朝刊