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デパ地下が地上へ浮上

2009年07月10日

 9月初旬に改装オープンする大阪・キタの「阪急百貨店うめだ本店」本館が、地上1階から地下2階の計3フロアを食料品売り場にする。都心部のデパートが、「店の顔」である地上1階に食料品売り場をあてるのは珍しい。人気の「デパ地下」が、地上にも進出してきたかっこうだ。

 阪急阪神百貨店を傘下に持つH2Oリテイリングによると、9月に同本館の半分の建て替えを終えると、残り半分の建て替えに入るため、同本店の営業面積は現在の約3割減の約5万平方メートルとなる。そうした中、「たくさんのお客様が日常的に利用する食料品売り場はできるだけ減らしたくない」(同社広報)と、現在地下1階に約4千平方メートルの面積を持つ食料品売り場を確保するため地上への進出を決めた。

 改装オープン後の地上1階には、主に洋菓子やデザートなどスイーツを中心とした売り場を開設予定といい、「1階なら男性客も入りやすい。幅広い層のお客様に対応したい」としている。

 同本店は1929年の創業。31年に食料品売り場が地階1階に配置されて以来、輸入食料品売り場が一時、地上1階の一角に設けられたことはあったが、今回のように、全面的に地上1階が食料品売り場となるのは初めてという。

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