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厚木の知的障害女性性的暴行:絶対に許せない 被害女性の母が訴え--結審 /神奈川

 「絶対許すことはできない」と被害女性の母は訴えた。横浜地裁小田原支部(山田和則裁判長)で29日結審した知的障害のある20代女性への準強姦(じゅんごうかん)事件。社会福祉法人「紅梅会」(厚木市)運営のグループホーム元当直員、加茂昭雄被告(68)=同県海老名市国分北4=は最終弁論で謝罪を繰り返したが、被害者側の怒りはやまない。判決(求刑・懲役7年)は8月24日に言い渡される。

 被害者参加人として法廷に立った女性の母は自身もうつ病になったことを明かしながら「40も年上の男におもちゃにされ、何年も束縛されていた。娘を元に戻してほしい」と訴えた。被害者女性は事件発覚後リストカットをしたという。

 母の代理の弁護士は独自の被告人質問で加茂被告を追及。他の施設利用者へのわいせつ行為を認めさせた。

 加茂被告は「被害者に会ってから欲望が増え、理性が(欲望を)止めることができなかった。(性的暴行を)数十回はしてると思う」と供述。避妊行為はしていなかったという。最終弁論では「被害者や家族に大変迷惑をかけてしまい深くおわび申しあげる。何年かかっても被害者の方に謝罪していきたい」と反省を述べた。【山衛守剛】

毎日新聞 2009年6月30日 地方版

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