「今村に見つかったら殺されます・・・」
それが初めて会ったH氏がまず口にした言葉だった。
この男をご存知だろうか?
今村克彦
一時期TVにも出演していた「よさこいチーム関西京都今村組」の代表である。
今村はいじめや不登校などで学校からはみ出した子供達に、よさこい踊りを通じて
教育の再生をを呼びかけ、表向きでは精力的に活動を行っている。
しかし、実際の今村本人、今村組には黒い噂が耐えない。
「よさこいのイベントでは主催者側とよく揉める」
「今村組は脱走者が多い。それは今村の暴力によるところが大きい」
「暴力で子供達を使役し、金を儲けている」
といった具合だ。
そして今回、この噂を事実と裏付ける、今村の恐るべき実態が我々の独自の調査で明らかになった。
証言してくれたのは、元今村組の広報担当であったというH氏。
待ち合わせ場所にH氏は、以前に今村組に所属していたというY君、H氏の娘Aさん (同じく今村組に以前所属していた)を伴って現れた。
三人は周りを非常に警戒しており、開口一番、
「今村に見つかったら殺されます・・・」
と切り出した。
H氏と娘のAさん
特捜班「殺される・・・それはまた言いすぎなのでは?」
H「決して言い過ぎなどではありません。あそこの実態はオウムと同じですから・・・!」
特捜班「オウムと同じ・・・どういうことか説明していただけますか?」
この時点で我々の頭から「単なる一イベントチームの揉め事である」という甘い考えは消え、その「オウムと同じ」という実態について 緊張をもって迫ることとなった。
H「私はメンバーの親という立場で今村組で運営や広報などのお手伝いをしていました。いわゆる幹部という立場です」
H「元々、グレた娘を更正させようと藁をもすがる気持ちで、たまたま講演で知った今村組に入れたのがきっかけです。私はIT系の仕事をしていますので、ホームページの作成管理や組付きのカメラマンみたいなことを手伝いの名目でやらされたのです」
その後H氏は、自身と娘さん、そしてY君が体験した恐ろしい事実を語り始めた・・・
続く
特捜班
モバイル探偵魂