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中国残留孤児:現状知って 尼崎で人権講座、阪大大学院生訴え /兵庫

 尼崎市立中央公民館(同市西難波町6)で7日、中国残留孤児・婦人の3、4世の人たちの現状に関し大阪大大学院生の今井貴代子さん(29)が体験を交えて話す人権講座があり、市民ら約30人が耳を傾けた。

 今井さんは人権教育や多文化教育について学ぶ傍ら、05年から大阪府高槻市の中学校にある日本語教室などでボランティアをしている。日本で生まれ育った残留邦人3、4世の子どもたちは、家庭では簡単な中国語で会話するが、外に出ると日本語で生活するため、親とのコミュニケーションが不足しがちだという。

 今井さんは「子どもたちは中国と日本の二つの文化の中で生きている。日中の懸け橋になりたいという子どもも多く、日本の文化を押しつけるのではなく、二つの文化を断絶させないための支援が必要」と話した。

 23日午後1時半からは、神戸大学の浅野慎一教授が「中国残留日本人孤児の歴史」と題して、講演する。問い合わせは同公民館(06・6482・1750)へ。【大沢瑞季】

〔神戸版〕

毎日新聞 2009年7月8日 地方版

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