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市立川西病院:救急患者を制限、来月から重症者のみ 内科医の退職相次ぎ /兵庫

 川西市は9日、市立川西病院(同市東畦野5)で今年4月以降、内科医の退職が相次ぎ、8月から救急患者の受け入れは重症者などに制限すると発表した。大学の医局人事などが重なり、現在3人が欠員。岩井健事務局長は「今年度中の補充のめどはたっておらず緊急事態だ。軽症の患者はお断りせざるを得ない」と話し、地域医療への影響が懸念される。

 同病院では今年4月、研修中の男性医師が期間を終えて退職し、6月末には兵庫医大の医局人事で男女2人の医師が退職。1人は補充されたが、8月末にも女性医師の退職が決まっている。兵庫医大や大阪大などに医師の派遣を依頼しているが、今のところ確保できていない。

 このため、8月以降▽入院治療が必要な2次救急患者▽開業医の紹介状がある患者▽同病院のかかりつけで容体が急変した患者--のみを受け入れることに決めた。

 また、耳鼻咽喉(いんこう)科、泌尿器科でも医師がそれぞれ1人ずつ退職。耳鼻咽喉科は7月1日から外来を月、水、金曜日のみとし、入院を休止した。

 岩井事務局長は「患者さんにはご不便をかけるが、来年度までに医師を補充できるように、各大学に働きかけたい」と話している。【津久井達】

〔阪神版〕

毎日新聞 2009年7月10日 地方版

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