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それぞれの挑戦:10年バンクーバー冬季五輪/4 カーリング・園部淳子

 ◇「2番」脱却へ、心一つ--園部淳子(28)=チーム長野

 勤め先の「カーリングホールみよた」(長野県御代田町)をベースに活動する車いすカーリングチーム「信州チェアクラブ」が今春、バンクーバーパラリンピック(来年3月)への出場を決めた。信州チェアの選手たちは40~70代だが、カーリング歴は、まだ5年あまり。年長の「後輩」たちの活躍が「刺激になっています」と、11月の五輪代表選考会に向けて意欲を燃やす。

 長野県軽井沢町出身。中学に入ってすぐ、部活でカーリングを始めた。3年生の部長の「頑張れば五輪も狙える」との一言がきっかけだった。高校2年生の時には、長野五輪でカーリング会場の聖火最終点火者も務めた。3年前から整氷担当などとして「みよた」に勤務。その傍ら競技を続け、ジュニア時代からチームを組む妹の智子(26)や、土屋由加子(29)らとともに「チーム長野」として、初の五輪出場を狙う。

 信州チェアが練習する際には、選手の移動を介助する。車いすカーリングの場合は氷面をはいてストーンを誘導するスイープがないため、独特の整氷が必要で、その調整にも当たる。信州チェアの一員で日本チェアカーリング協会の内田清司会長(47)は「我々の活動を支えてもらっています。ともにバンクーバーで戦えたら」。

 チーム青森との一騎打ちとなった06年トリノ五輪代表選考会では、接戦の末に敗れた。国内では常に青森の後じんを拝してきた長野。「いつも2番で『1番になりたい』の一心で競技を続けてきた」。青森の厚い壁を破った時、夢の舞台が待っている。【飯山太郎】

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 ◇カーリング代表選考会

 11月5~8日に青森市で開催。日本選手権連覇中のチーム青森、08年準優勝のチーム長野、09年準優勝の常呂高が争う。まず長野と常呂高が2戦先勝方式で対戦し、勝者が青森との代表決定戦へ。決定戦は4戦先勝方式で青森に2勝のアドバンテージがある。

毎日新聞 2009年7月10日 東京夕刊

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