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イランの神学生グループ、政府の対応批判 聖職者も選挙に異論

 【ドバイ=松尾博文】ロイター通信などによると、イラン中部にあるイスラム教シーア派の聖地コムの神学生グループが5日、大統領選挙は無効とする声明をウェブ上で発表した。「不正を訴える候補者の不満を無視し、平和的な抗議活動を抑えつけた」として政府の対応を批判、選挙結果を承認した護憲評議会について「もはや正しい判断を下せない」と表明した。

 神学生グループは政治への直接的な影響力は持たない。しかし、イランの統治体制の中核を占めるイスラム聖職者にも選挙への異論があることを示した。

 落選した改革派のムサビ元首相の陣営は4日夜、選挙での不正行為を指摘した25ページの報告書を公表した。有権者数より1400万枚も多い投票用紙の印刷などの疑問点や、アハマディネジャド大統領による現職の立場を悪用した選挙運動などを指摘している。(19:36)

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