来年4月の知事選に立候補を表明した信和会京都民医連第二中央病院長の門祐輔氏(53)が6日、京丹後市峰山町で街頭演説を行った。共産党府委員会などでつくる「府民本位の新しい民主府政をつくる会」の推薦を受けた後、初の街頭演説の場を丹後地方にしたことについて「最も切り捨てられているのが都市部から離れた地方で、医療崩壊が最も鋭く現れている地方がこの丹後だ」と述べた。
医療現場での体験から「お金がない人ほど病気になりやすい」と語り、構造改革路線が医療と福祉をずたずたにしたと主張した。その上で、丹後地方の医師数は京都市内の人口比で半分、産婦人科、小児科医なども徹底して不足していると指摘。「与謝の海病院脳神経外科の外来は再開するが、丹後の外に出ないと手術が受けられない。いのちが住んでいる地によって奪われかねない」と訴えた。【塩田敏夫】
毎日新聞 2009年7月7日 地方版