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全国が注視きょう審判・知事選

2009年07月05日

 東京都議選とともに「衆院選の前哨戦」として全国的に注目を集める知事選は、5日投開票される。麻生政権が党役員人事などをめぐって迷走する一方、民主党では、鳩山代表の虚偽献金問題が浮上した17日間。「純粋無所属」「政権交代」「自・民と対決」「県民党」。各候補はそれぞれ独自の政策を掲げ、有権者に訴え続けた。選挙戦最終日の4日、4人の候補者は、新たな県政のかじ取り役となることを目指し、最後の訴えに声をからした。

 ●海野候補

 海野氏は午後6時、JR静岡駅南口で最後の街頭演説に臨んだ。「個人県民税の減税、子どもの医療費の無料化、高齢者在宅介護手当の創設を約束する。財源は、知事報酬3割カットと県職員給与を全国平均並みにすることでつくる」。これまで一貫して訴え続けてきた行財政改革の公約を重ねて訴え、「中部、静岡市から初めての知事を誕生させよう」と呼びかけた。

 応援に駆けつけた渡辺喜美・元行革相は「自民は官僚に、民主は組合に向いている。静岡を変えられるのは海野氏だけ」と支持を求めた。その後、買い物客らと握手しながら商店街を練り歩いた。

 ●川勝候補

 川勝氏は午前10時30分に浜松市をスタートし、掛川市などを経て、午後7時半から静岡市のJR静岡駅南口で最後の訴えをした。歩道を埋め尽くした約2千人の聴衆を前に、2度目の応援に駆けつけた民主党の鳩山由紀夫代表は「静岡も政権交代が必要。国も政権交代が必要。まず静岡でそのスタートを」と訴え、「頑張りましょう。政権交代」で締めくくった。

 川勝氏は「新しい地方分権のモデルをどこにつくるか。それは静岡においてほかにない」と訴え、「私を知事にしていただきたい」と叫ぶように演説を終え、「平太コール」に包まれた。

 ●平野候補

 平野氏は、静岡市清水区や葵区を中心に最後の訴えをした。選挙運動ですっかり日に焼けた顔で声をからし、「国政が荒れる中、県知事がどういう態度を取っていくかが重要。党派を超えて県民が主人公の政治をつくっていきましょう」と繰り返した。支持者からは「この辺で変えてもらわなきゃ」と声が上がり、演説を聞いた通行人は「空港にお金を費やさないというのはいいね」とうなずいた。

 平野氏は有権者と握手しながら「皆さん今の政治に怒っている。反応も良く、訴えは確実に浸透している」と話し、選挙戦の手応えを感じていた。

 ●坂本候補

 坂本氏は藤枝市から遊説を開始。午後6時から静岡市の青葉シンボルロードで行った「最後の訴え」は、一段と熱が入った。女性団体などが次々と支援を呼びかけ、石川嘉延前知事も「情に厚く、ぶれない」と太鼓判を押した。就任したばかりの林芳正経済財政相も、坂本氏のオリジナルカラーを引き合いに「オレンジはみかんの色。青(川勝氏のカラー)いみかんはすっぱくて食べられない」と声を張り上げた。

 「ゆきこ」コールの中で登壇した坂本氏は、「生活者の目線、女性の目線、で県政を見直していく。必ずやり遂げる」と力を込めた。

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