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年金暮らしの70代、強盗を右フックでノックダウン

  • 2009年07月02日 11:46 発信地:ロンドン/英国
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逮捕された時のグレゴリー・マッカリアム(Gregory McCalium)被告(2009年7月1日、テムズバレー警察提供)(c)AFP/Thames Valley Police

【7月2日 AFP】英国で、年金暮らしの70代男性宅にナイフを手に押し入った強盗が、家主の男性から散々に殴られて負傷するという事件があった。新聞各紙が1日報じた。

 事件は前年8月、オックスフォード(Oxford)近郊のボトリー(Botley)村で起きた。オールナイトのパーティーに参加して酒に酔っていたグレゴリー・マッカリアム(Gregory McCalium)被告は、近所で騒いで住民ともめた後、フランク・コーティ(Frank Corti)さん(72)宅に押し入り、夫妻にナイフを突きつけた。

 ところが、家主のコーティさんは元軍人で、学生時代にボクシング・フェザー級のチャンピオンになったという輝かしい経歴の持ち主だったのだ。

 コーティさんはタイムズ(Times)紙に対し、事件を次のように回想した。「(ナイフを)見たとき、やるかやられるかの問題だと思ったんだ。幸いなことに、奇襲の利はわたしのほうにあった。それで、ポジションを取って右手を繰り出したというわけさ」。こうして、犯人は目の周りに黒いあざを作り、くちびるは切れて出血する羽目になった。

 前月29日、オックスフォードの刑事法院はマッカリアム被告に対し、禁固4年6月の判決を下した。

 メディア各紙は、数々のボクシングのトロフィーを前にしたコーティさんの写真を、次のような談話とともに掲載した。「彼がナイフを投げつけてきた時は怖かったけれど、同じ状況になったら、誰もが同じことをするんじゃないかな。だって、自分のものも守れないでどうするんだい?」(c)AFP
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