2009 BIGIN.

Le Tour de France 2009
モナコの個人TTで開幕！

2009年はここ3年ほどで最も「スター勢揃い」のLe Tour de Franceだ。骨折で出られなかったRobbie McEwenと“ツール”にとっては謹慎が明けておらず出場できなかったIvan Bassoがめぼしい選手の中でスターティングリストに載っていないが、二人とも出たとしてかつての輝きを見せることが出来ないのは今年の成績が示していたので、この二人のファンにとっては残念だろうが、全体としてのダメージは少ないように思う。去年、本人と無関係なところで出場をチームごと拒否されたASTANAの面々、落車による怪我もありSastreを追いつめきれなかったEvansが2007年以来再び激突する。ただ、この2年で進境著しいContadorに較べ、Evansの「伸び」は一見では分かりにくい。だからこそ“ツール”の場でシロクロはっきり付けてもらいたい。

絶好調を維持しているMark Cavendishにしても、破竹の4勝を挙げながらオリンピックのために途中リタイアした2008年と違って、今年こそはTom Boonenを真っ正面からボコボコに負かして「もうBoonenは過去の人。いま世界最高のスプリンターはオレだから」と世界に実力で示し、Cavendish時代到来の象徴としてMaillot Vertを着る着マンマンだろう。そのためだと思うのだが、ジロの時より身体が絞られていた。つまりアルプスやピレネーでのタイムアウトは絶対しない気なのだ。もともと山に強いスプリンターだけど。