|
キムパブはいわゆる海苔巻きのこと。日本の太巻きが由来で、近代以降に韓国でも食べられるようになりました。見た目は日本の太巻きそのものです。大きな違いは、酢飯を使っていないこと。韓国は日本のように湿気がなく、乾燥した気候のため、保存性を高めるための酢や砂糖、塩をご飯に混ぜる必要がなかったのです。
もう1つの違いは、ごま油の風味。ご飯にごま油を混ぜ込むか、仕上げに海苔にごま油を塗ります。
屋台や食堂、キムパブ専門店で売られていて、1本100円からとリーズナブル。手軽だし食べごたえもあり、ファストフード感覚で食べられます。ハシを使わず、銀紙をむいて、どこででも、そのままパクパク食べている若者の姿をよく見かけました。まるでパンをかじるかのよう。また遠足のお弁当と言えばキムパブは欠かせません。
日本のずっしりとした海苔巻きに馴染んでいたら、ちょっと物足りないかもしれませんが、私はあっさりしているキムパブが大好きで、昼ごはんによく利用していました。
三角(サムカク)キムパブは「おにぎり」。コンビニで売られています。具は、さすが韓国!コチュジャン(唐辛子味噌)味やプルコギ味など、小さいながらも韓国が楽しめます。
白いご飯を小さく握り、海苔を巻いたものは忠武(チュンム)キムパブと言い、暖かい海岸線にある港町・統営(トンヨン・以前は忠武と言った)が発祥の地で、具が中に入っていると腐りやすいため、具とご飯を別々にして作ったのが由来。イカの和え物や大根のキムチが添えられます。
キムパブの具はキムチ、チーズ、ハムなど何でもOKなので、気軽に作って行楽のお供にどうぞ!
|
|
|
|
【レシピ】 キムパブ 2本分 材料 寿司海苔・・・2枚/ごはん・・・400g/たくあん・・・30g/にんじん・・・8分の1本/胡瓜・・・4分の1本/カニカマ・・・2本/鶏卵・・・1個/シーチキン・・・2分の1缶/マヨネーズ・・・大さじ1と2分の1/こしょう /白ごま/ごま油・・・各適量
作り方 1.にんじんは細長く切り、ラップをしてレンジに1分かけます。胡瓜は塩少々を振り、板ずりした後、細長く切り、水気の多い種は取り除きます。 2.鶏卵に砂糖と塩、だし汁を好みで入れ卵焼きを作り、冷めたら長細く切っておきます。 3.シーチキンは油と水気を切り、マヨネーズで和え、こしょうを少々振ります。 4.たくあんは薄切りにして、千切りにします。 5.海苔を巻き簾(す)に載せ、その上にご飯を手前と向こうに間を空けて置き、中央に具を置き、手前と向こうのご飯をくっつけるように手前から巻いていきます。 6.巻き上がったらごま油を塗り、切り分けて白ごまを振りかけます。
* 具は散らばりやすいシーチキン、たくあんを先に載せ、立体的に置くと巻きやすくなります。
1本分の栄養価 エネルギー・・・542kcal(成人男性2300kcal前後、女性1700kcal前後)/タンパク質・・・20.6g(成人男性70g、女性55g)/脂質・・・12g(エネルギーの20〜25%)/鉄・・・2.0mg(成人男性10mg、女性12mg)/レチノール当量・・・358mcg(成人男性600mcg、女性540mcg)ビタミンE・・・1.8mg(成人男性10mg、女性8mg)/ビタミンB2・・・0.24mg(成人男性1.2mg、女性1.0mg)/ビタミンB12・・・4.6mcg(2.4mcg)/食物繊維・・・2.8g(25g)/塩分・・・2.2g(10g)
|
|