−転送大歓迎−
奈良県の下市町で、信じられない事態が続いています。
この4月に、身体に障害があるというだけで、公立中学への入学を拒否する、という、いつの時代のことか目を疑う事件がおきました。
谷口明花さんは、ご両親とともに、当たり前の願いをかなえるため、やむをえず、入学を求める仮の義務づけ訴訟を起こし、さる6月26日、奈良地裁は、明花さんが、多くの仲間とともに中学で学ぶ意味を全面的にくみ取ったすばらしい決定を下しました。
http://www.asahi.com/national/update/0626/OSK200906260046.html
http://mainichi.jp/area/nara/news/20090627ddlk29040672000c.html
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20090627kk03.htm
その内容に、全国の方々が胸をなでおろし、奈良県知事も、全面的に賛同する旨のコメントを出したほどでした。
ところが、あろうことか、昨日(7月2日)、下市町長と顧問弁護士(川崎蘒記氏 FAX 0742-22-9101)は、これを不服として即時抗告をしました。
http://www.asahi.com/national/update/0702/OSK200907020072.html
驚くほかありません。
この決定で、明白な断罪を示されたにもかかわらず、明花さんのかけがえのない中学校生活の一日一日の大切さを踏みにじり、己の意地だけのために、このような愚行に出た町長とそれを許した顧問弁護士に、私たち一人一人の思いを、今すぐ届けたいと思います。
みなさん
今すぐ、末尾に例示した抗議ファックスを参考にしていただき、町長、町議会、町教育委員会などに対し、直ちに、明花さんを正式入学させるよう、そして、この無駄な争いを直ちにやめるよう、ファックスやメールでの要請をお願いいたします。
明日から、明花さんは、「仮に」 中学への登校をはじめます。
裁判のことを考えず、友人や教師に囲まれた充実した日々を過ごしてもらいたい。
一刻の猶予もありません。
まずはご自分でファックスかメールを。
下市町長 東 奈良男
メールアドレス
home@town.shimoichi.nara.jp
そして、全国の様々なつながりのある方に、転送いただきますようお願いします。
この呼びかけは、谷口明花さんの弁護団である弁護士 兒玉修一さん、弁護士 西木秀和さんの要請で、友人である弁護士 青木佳史の責任でお願いするものです。
どうか、よろしくお願いします。
〒556-0013
きづがわ共同法律事務所
弁護士 青 木 佳 史
下市町長 東 奈良男
FAX 0747‐54‐2540
下市町議会
FAX 0747-54-5055
下市町教育委員会
FAX 0747-52-XXXX 0747-52-5159
2009年7月 日
下市町長 東 奈良男 殿
〒
氏名
TEL
FAX
奈良地裁決定に対する即時抗告についての抗議
私達は、平成21年6月26日、奈良地裁が、谷口明花さんを下市町立下市中学校へ就学させる仮の義務付けの決定をしたことに対し、下市町が即時抗告したことに強く抗議します。そして、明花さんを、一刻も早く、正式に下市中学校の生徒と認め、同中学校に通学させることを求めます。
明花さんは、裁判所の決定が出て、やっと希望していた下市中学校に通えるようになりました。今は、待ちこがれた中学校生活が始まる喜びと、早く中学校での勉強に慣れることができるだろうか、友達はできるだろうかといった不安な気持ちが入り混じった状態にあります。これ以上、明花さんとその家族に不安を与えるようなことは止めるべきです。
奈良県、及び同県教育委員会も、明花さんが中学校に通えるための支援を約束しています。明花さんが下市中学校において学習する環境は着々と整っているのです。
「仮の」という不安定な身分のままでは、明花さんが先生や他の生徒さんとの間で、本当の信頼関係を築くことができない怖れもあります。そのような試練や不安を、未だ中学生に過ぎない一人の少女に与えるべきなのでしょうか。一応、裁判所の判断が示された以上、明花さんを快く迎えることが町の責務であると確信しております。
今後も、奈良地裁、あるいは大阪高裁において無駄な裁判闘争を続けることが賢明な判断とは到底思われません。下市中学校に現に残っているバリアを、少しでも除去するためにこそ、貴重な時間と労力、資金が費やされるべきではないでしょうか。 町を代表する町長、あるいは町議会議員各位には、以上の点を十分に認識していただきたいと思います。
脳性まひによる車いす生活のため、地元中学への進学を拒否されていた奈良県下市町の谷口明花(めいか)さん(12)が3日、町立下市中への入学を仮に認めた奈良地裁の決定を受け、約3か月遅れで同校に初めて登校した。
母美保さん(45)に車で送られ、全校集会で生徒約200人に紹介されると、少し緊張しながらも、「よろしくお願いします」と笑顔をみせたという。
明花さんはこの後、行事予定などを聞いたり、車いすで校内を見て回ったりし、4時間目に初めて理科の授業を受けた。午後は担任らと給食をとり、学活でクラスメートと交流する。
明花さんは今春、町立小を卒業したが、町はバリアフリーの設備が整っていないことなどを理由に下市中への入学を拒否。明花さんの提訴を受け、奈良地裁が6月26日、入学を認める「仮の義務付け」の決定を出した。
町は今月1日、大阪高裁に即時抗告している。