ロンドン(CNN) 一方的に送られてくるインターネットの迷惑メール(スパム)ではこれまで、勃起(ぼっき)不全治療薬「バイアグラ」が大多数を占めていたが、新型インフルエンザ(H1N1型)が世界的に流行を広めるにつれ、「タミフル」が大多数を占めるようになったことが、英国王立薬剤師会(RPSGB)の調査で明らかになった。
RPSGBのデイビッド・プルース氏はCNNに対し、「これまでバイアグラを売っていたネットの店舗が、タミフルを販売するようになった」と語っている。一方で、ネット上で取り引きされるバイアグラの半数がニセ物であることから、タミフルも偽薬である可能性が高いと指摘し、注意を呼び掛けている。
RPSGBは、約200万人が薬を日常的にネットで購入していると推測。その多くは、登録された正規の店舗から薬を買っていると見ている。
世界保健機関(WHO)によると、H1N1型インフルエンザの感染者は4月の感染判明以来、世界112カ国・地域で7万7201人に達し、死者は332人に上っている。