王者・鹿島悩ます等々力“魔のピッチ”
練習で選手に指示を出す鹿島のオリヴェイラ監督(左から3人目)
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王者・鹿島が等々力の“魔物”に挑む。J1第16節は4、5の両日、各地で行われる。首位の鹿島は5日、アウェーで2位の川崎Fと対戦するが、敵地の等々力では過去4年で4連敗。通算でも3勝10敗の勝率・231で主要スタジアムでは最も苦手にしている。その原因を探ってみた。
常勝軍団の“鬼門”が等々力だ。川崎Fが2度目のJ1昇格を果たした05年から4連敗。V川崎(現東京V)がホームとしていた時代を含めると、等々力での勝率は・231と主要スタジアム中最低だ。「そんなの気にしてないですよ」。MF小笠原は話すが、各選手の証言を集めるとその原因が見えてくる。
(1)芝 等々力の芝の長さは約13ミリ。カシマスタジアムは25〜30ミリ。12〜17ミリの違いはパススピードやトラップ、ドリブルの距離感に影響する。「スリッピーでボールが伸びるので気を使ってトラップしないといけない」とMF本山。パスサッカーを身上とする鹿島にとってパススピードのアップは利点でもあるが、常にハンデを抱えてプレーしていることになる。
(2)砂 等々力は芝が短いこともあって砂が目立つことがある。「意外にグラウンドが悪い。砂利とかが入っていてよく太腿の外側が擦りむけている」とGK曽ケ端。砂や砂利を意識することで、ホームでは迷いなくやれるスライディングなどの思い切ったプレーができなくなる。特に守備面でマイナス材料となる。
(3)圧迫感 他のスタジアムに比べて2階席がせり出しているため圧迫感を感じる。「個人的には競技場が狭く感じるので、やりづらい。あんまり好きじゃない」とFW興梠は話すが距離感に微妙なずれが生じる。相手サポーターの圧力をもろに受けるという面もある。
こうした不利を克服するには前半は慎重に戦い、感覚のずれが修正されてくる後半勝負というのが妥当な戦い方だろう。
もちろん対戦する川崎Fについても鹿島イレブンは「ライバル意識を持っているチーム。100%のコンディションで、100%の気持ちで挑まないといけない」(DF岩政)と最も警戒している。簡単ではないが“魔物”と川崎Fを攻略すれば連勝は9に伸びる。
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