斗山重工業、米パロベルデ原発に設備輸出
【ソウル22日聯合ニュース】斗山重工業は22日、米アリゾナ州・パロベルデ原子力発電所の2号機に取り替え設置する原子炉ヘッドと制御棒駆動装置の製作を終え出荷したと明らかにした。韓国が米国にこれら設備を輸出するのは初めて。原発設備としては1999年に蒸気発生器で米市場に進出してから4度目となる。
原子炉ヘッドは原子炉設備の上段に組み立てられ、冷却材の内圧を維持しながら多様な制御基盤を提供する中核設備。制御棒駆動装置は核反応度をコントロール制御するための電気系設備で、パロベルデ原発の原子炉ヘッドには1基当たり89の制御棒駆動装置が設置される。今回出荷された設備は、腐食割れの発生を抑える新素材を取り入れており、発電所で取り付ける従来の方法ではなく、国内初の一体型で製作された。さらに、半年おきに3号機と1号機に取り付けられる設備も供給予定だ。
同社はこれまでにも、原発関連設備を米国から受注してきた。金泰宇(キム・テウ)副社長は、パロベルデ原発は韓国標準型原発が参照してきた発電所だが、斗山重工業が30年間蓄積してきた経験と技術力を生かし、逆に原発技術の本場である米国のプロジェクトに主導的に参画し設備を輸出することになったと評価した。