共産党の志位和夫委員長が2日、米国大使館が東京都内のホテルで開いた「独立233周年記念レセプション」に出席した。共産党委員長が同式典に招待されたのは初めて。志位氏は「いずれ適切な機会に訪米も果たしたい」と意欲を示しており、オバマ米大統領の核廃絶演説をきっかけとした米国と同党との接近ぶりが一段と印象付けられた形だ。
志位氏はオバマ大統領が4月に行った核兵器廃絶を目指す「プラハ演説」を高く評価する書簡を大統領あてに送り、5月には米国から同党に対し初めての返書が届けられた。
志位氏は式典出席後、記者団の取材に応じ、「米国の独立記念日は人類全体にとっても重要な日だ。歴史と伝統には高い敬意を持っている」と感想を語った。【渡辺創】
毎日新聞 2009年7月3日 東京朝刊