詐欺元メンバー、二審も無期 4人リンチ死事件架空請求詐欺グループの仲間割れから男性4人がリンチを受け死亡した事件で、殺人や傷害致死などの罪に問われたグループの元メンバー鷺谷輝行被告(29)の控訴審判決公判で、東京高裁は3日、無期懲役とした一審判決を支持、検察、被告双方の控訴を棄却した。 長岡哲次裁判長は「冷酷で残忍な犯行だ」と指摘し、弁護側の量刑不当の主張を退ける一方、検察側が殺人事件の被害者と判断した3人のうち1人については、一審と同様に殺意を認定せず傷害致死罪を適用した。 一審千葉地裁判決によると、鷺谷被告は2004年10月、リーダーだった清水大志被告(30)らと共謀し、詐欺で得た金を奪おうとした仲間4人を監禁。リンチで2人を殺害し、別の2人を暴行で死亡させ遺体を茨城県内に埋めて遺棄した。 清水被告は一、二審とも死刑とされ上告中。元幹部渡辺純一被告(32)は、高裁が無期懲役の一審判決を破棄して死刑判決を言い渡したため、上告した。一審で死刑判決の伊藤玲雄被告(35)は8月に控訴審判決の予定。 【共同通信】 |
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