京都市立病院(中京区)と市立京北病院(右京区)を経営統合して11年度から地方独立行政法人化する同市の計画に対し、市職労病院支部などが2日、中京区で「市立病院は市立のままで充実させる市民の会」の結成総会を開いた。約100人が参加し、両病院が地域医療の拠点として役割を発揮するため、市直営での存続を求める方針を確認した。
会は医師や地域住民が呼びかけ人となって結成。総会では「独法化は公的な責任があいまいになる」「新型インフルエンザ対策など不採算分野が切り捨てられるのではないか」などの声が出た。
市の計画では11年度から独法化し、累積赤字解消や単年度黒字への転換を目指すとしている。【木下武】
毎日新聞 2009年7月3日 地方版