山口放送局

2009年7月2日 17時57分更新

当て逃げの韓国船の船員逮捕


上関町沖の瀬戸内海で、漁船に衝突して転覆させそのまま逃げたとして、韓国船籍のタンカーの55歳の乗組員の男が業務上過失往来危険の疑いで、徳山海上保安部に逮捕されました。

逮捕されたのは、韓国船籍のケミカルタンカー「KEOYOUNG GRACE」号、740トンの1等航海士、ファン・クンシク容疑者(55)です。

徳山海上保安部によりますと、先月29日の午後6時すぎ、上関町の祝島の西、およそ13キロの瀬戸内海で操業していた山口県漁協向島支店に所属する底引き網漁船が、船に衝突されて転覆しました。

この事故で漁船の61歳の船長が海に投げ出されましたが、付近を航行中の船に救助され無事でした。衝突した船は、そのまま現場から逃走し、海上保安部が行方を探していましたが、まもなく関門海峡付近で船体に衝突したあとがある、「KEOYOUNG GRACE」号を見つけ、船体を調べた結果、漁船と衝突していた疑いが強まったとして、1日夜、船を操船していたファン容疑者を、業務上過失往来危険の疑いで、逮捕しました。

海上保安部では、ファン容疑者から事情を聴くなどして事故の原因を調べることにしています。