現場にアタック

2009年07月02日(木)

7月2日 ツイッター・ナウ

担当:山崎景子


今日は、いま話題の言葉「ツイッター」について。ご存知の方はよくご存知で今さらでしょうが、こうしたものにまったく疎い一派(たとえば私)にとっては遠い世界の単語。それでも、日々のニュースの中で目や耳にする機会が、今年に入ってからぐっと増えた印象があります。

まずは「ツイッター」とはどういうものなのか?日本から出資し、日本語版の運営などを担当している会社「DGインキュベーション」のプロデューサー・高木裕さんに伺いました。

●140文字で、みんなで「つぶやき合う」サービス。
●みんな普段から色んなことをブツブツつぶやいているかと思う。
 そういったことを携帯電話やパソコンからすぐに送る。
 それを世界中の誰でも見ることができる。


・・・ブログよりもずっと短い文章。しかしオバマ大統領やブリトニー・スピアーズさんならともかく、ユーザーのほとんどは当然ふつうの方。その「つぶやき」のどこにそんな訴求力があるのでしょうか? ちょうど今週、都内でユーザーの方が集まるイベント(Twitterの中の人と語る会)があったので、そこにお邪魔してツイッターの魅力などについてお話を伺ったところ、
・・・誰に言うわけではないけど、なんとなく聞いてほしい。そういう気分にぴったりなのがツイッターだったようで。みなさん共通していたご意見が「気軽だ」というもの。実は詳しく伺うと、ツイッターは2つの意味で気軽なようです。
1.距離感が適当で気軽=メールなら返事しないといけない。SNSなんかも日記を読んだら反応してあげないと。そういう重い付き合いがなくてもいい。
2.文章が気軽=ブログとかだと、今やそれなりの内容を記事にしないといけない雰囲気。好きで始めたはずなのにどんどん重荷になっていく。そういうのから自由で気軽。

また最近、ツイッターのまた別の特徴が、ニュースに大きく関係することになっています。●まず最初に注目されたのが、(1月のNYの)ハドソン川の飛行機の不時着のとき。●どのメディアよりも早くツイッター上でその不時着の一報とか、あるいはそのときの写真のようなものがどんどんアップされた。川べりとか、フェリーに乗っている方とかがどんどん(情報を)上げていった。●アメリカのメジャーなテレビ局よりも情報は早くて正確、となった。●今回マイケル・ジャクソンさんが亡くなったときも、日本のメディアが伝えるよりも前に知っていた。それはアメリカからスタートしたのだが、ツイッターの中で「マイケルジャクソン」という言葉がたくさん出るようになり「いったい何が起きているんだろう?」と。●ある事件や事故があった場合は、そのコメント一色になる瞬間が、やはりある。


・・・いつもはバラバラな「つぶやき」が一定方向に揃うことがあれば、すなわち何かが起きたと分かる。速報に強い、のはネット全般に言える強みですが、その風向きの揃い方がより特徴的なのかもしれません。

でももちろん、ツイッターの魅力と表裏の危うさ、というのを指摘することはできます。その点について、日本のツイッターの第一人者といいますか、サービス開始当初から参加され、その活用ぶりからネット上ではお名前のついた行動まで定義されている、メディアジャーナリストの津田大介さんに伺いました。
 
●ツイッターというのは自分をさらすことによって面白さが加速するツール。自分の情報をどこまで出すのか注意が必要。●アメリカでは「いま休暇中です」と書いたら、その人の家に空き巣が入ったという事件も。●自分をさらけ出すことによって色々な反応がある。それが面白いからどんどん(情報を)出していく。。。●コミュニケーションの楽しさが、個人情報を守ろうという意識とせめぎあって、たぶん楽しさのほうが勝っているのではないか。ネット全般に言えることではあるが。


・・・ついつい「つぶやいちゃう」のがツイッターだし、それが面白いところでもある、といいます。だからこそ頭の片隅に「どこまで自分をさらすか問題」はいつも考えておかないと、うっかりしてしまうみたいです。いま、重い付き合いはイヤ。だけど、ちょっとは話を聞いてほしいし、反応も欲しい。誰に言うでもない、まさにつぶやきが人気。最初はそこに訴求力があったのかもしれませんが、もはや大きく飛び越えた大きなうねりになっているのがツイッター。気になる方は始めてみるのもいいかもしれません。

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2009年07月01日(水)

若い女性に登山がブーム!?富士山の山小屋には変化も。

担当 近堂かおり

今日、7月1日は富士山の山開き梅雨が明ければ夏山シーズン到来ですが、
実は最近、若い女性に登山ブームがきている。
女性誌のananでは「ハマる人続出。女子的山歩き」や
FRaUでは「おしゃれ、楽しい、安全女子の山登り案内します!」などの
特集が組まれ、登山用品売り場にも変化が出てきている。
登山グッズやアウトドア用品の専門店、
L-Breath池袋西口店マネージャーの吉野良二さんにお話を伺ってみると、
    
今年4月から女性商品を3Fのワンフロアーに集めたが
20代後半から30代のOLが1人で来たり数名で買いに来ていて
富士山に初めて登るが他に登山経験がないと言う若い女性が急増している。

L-Breath池袋西口店ではそんな女性の方に登山グッズのアドバイスや
富士山登山のアドバイスも店員さんがマンツーマンでしてくれるとのこと。
そして実際に富士山に登る若い女性の数は年々増えていて
富士山吉田口八合目にある山小屋「太子館」の井上義景さんにお話を伺ってみると

今までは中高年がかなり多かったがここ2、3年で20代、30代の
女性の方が急激に増えてきて昔ではチョット想像できないことになっている。
そして富士山吉田口にある山小屋では今シーズンから更衣室を作ったり
トイレに生理用品を常備するなど女性に優しい山小屋作りに取り組んでいる。

さらに井上さんは今後、個室完備やケーキを出すなどの
サービスを考えているそうです。


L-Breath池袋西口店
http://www.victoria.co.jp/shop/shop.asp?shpcode=241

富士山吉田口八合目にある山小屋「太子館」
http://www.mfi.or.jp/w3/home0/taisikan/

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2009年06月30日(火)

遺言書を書いてみよう

 文房具で有名なコクヨが、ちょっと変わった商品を発売しました。その名も「遺言書キット」。自分で遺言書を書くために必要な用紙や封筒に加え、書き方の手引き「遺言書虎の巻」がセットになっています。これまで日本では、親の遺産を長男が継ぐことが半ば常識ととらえられていたので、「遺言書」というと、よほどの資産家か、モメている家族に遺されたものとしてのイメージが強く、遺言書を書くことに抵抗のある人が殆どでした。

 ちなみに遺言書は15歳を越えると法的な効力をもつもので、1回限りでなく何度も書き直しがききます。また、遺言書を遺す事によって、自身の死後、相続人が遺産分割協議という非常に大変な作業をすることなく相続させることも可能です。とはいえ、どのように書いたら有効な遺言書となるのか、わかりやすい書き方の本も多数出ていても、なかなか自分にあった事例、特にごく普通の家庭の例があまり多くなく、参考にし難いのが現状。そこで、遺言書虎の巻は3つの事例をとりあげ、わかりやすく、法的にも問題のないように遺言書の書き方の解説をしています。

 遺言書には大きく分けて2種類あり、今回のコクヨの遺言書キットは「自筆証書遺言」と呼ばれるもの。これとは別に「公正証書遺言」というものもあります。自筆証書遺言はその名の通り、書面が全て手書きで、項目に抜けがあってはならないものですが、遺言の執行にはあまりお金を裂かなくてすみます。公正証書遺言は紛失などのトラブルを避けることができる一方で、その作成と保管・執行までを行うため費用がそこそこかかってしまいます。

 先でも少し触れましたが、遺言書を書くメリットはいろいろとあります。書かないことによるメリットはあまりありません。また、常に新しい日付の遺言書が優先されますから、何か気持ちの変化が起きたらその時に書き直せばその遺言書が適用されます。ですから、今だと遺言書を書く時期が早いかな、と敬遠することはないのです。

 まずはこのようなキットを入り口として、自筆による遺言書を書いてみませんか?

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2009年06月24日(水)

人気殺到だったはずの日食ツアーが不人気?

担当:近堂かおり

 

722日の皆既日食まであとひと月。今年17日の放送では「皆既日食観測ツアーに応募が殺到して、鹿児島の離島は大変なことになっている」とお伝えした。

ところが、思わずわが目を疑うニュース記事が。

「日食ツアーまだ余裕」(読売新聞)、

「日食ツアー当て外れ」(朝日新聞)、

「奄美観測ツアー低調」(南日本新聞)。

話が違うじゃありませんか。一体どういうこと? 

 

奄美市役所の日食ツアープロジェクト担当、重久春光さんの話。

「宿泊施設は満杯だが臨時テントサイトは集まりが悪い。テント2600人分に対して現在予約が入っているのは約1000人」

 

人気がない理由は、テント宿泊コースの代金。

新聞記事には「過酷なテント生活になるのにもかかわらず、平均で十数万円」

それはちょっと高い気もします。奄美のテント生活が本当に「過酷」なら。

 

「過酷」というのは、広辞苑によると「並外れてむごいこと」。そんなむごい夏を奄美の人たちは毎年迎えているの?

奄美大島にある鹿児島地方気象台・名瀬測候所、天羽達さんの話。

722日の平均気温は28.5。最高気温は平年で32.0、最低気温は平年で25.6。最高気温はそれほど高くないが最低気温がなかなか下がらない。湿度は7月下旬の平均で78%。やはり蒸し暑い

 

暑さに慣れているはずの現地の測候所の方がそう感じるなら、関東の人はどう感じるのか?

毎年7月下旬、大勢の子供たちを連れて奄美大島の無人島でテントキャンプをしている練馬区のNPO法人「自然体験活動支援センター」高橋巨樹さんの話。

「奄美は夜は風通しもいいので寝苦しいことはないが、5時くらいから炎天下でテントの中にはいられない。子供たちは這い出してくる。日差しが全く違う。ケアをしないとやけどするような、水ぶくれになる子もいる。とにかく肌が痛いくらい暑い

 

過酷なことは過酷だけど、天羽さんが言っていた暑さとは違うみたい。じゃあ、本当のところ奄美の夏はどんななの? やはり生まれも育ちも奄美という方に聞くのが一番(測候所の天羽さんは徳島県出身)。実は、奄美市役所の重久さんは生まれも育ちも奄美。その重久さんによると、奄美の夏は

「カラッとしている」。ええっ?! そうなの?

 

みんな言ってることが違うじゃない! 結局、奄美の夏を、蒸し暑いと思うか、痛いと思うか、カラッとしていると思うかは、体験した人次第。

 

でも、「テント生活は過酷」と聞いただけで奄美行きを断念するのはもったいない気も。「せっかく一生に一度遭遇するかどうかという天体のショーを見るなら、自然と一体となって、太陽に合わせて過ごしてもいいと思いますよ」(アウトドアショップSWEN三島店、岡本正樹店長)。皆さんはどうです?

 

ただ、よく調べてみると、実はテントツアーでも、飛行機で現地に行くコースはよく売れていて、船で現地入りするコースが不人気だということが判明。船だと、往復に数日かかるので、なかなか休みがとれない。それが不人気の大きな原因かも。

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2009年06月23日(火)

離着陸時のトイレ使用、JALが禁止へ


今朝は、この夏休みシーズンから日本航空のトイレ使用ルールが変わるという話題。

どう変わるかというと・・・
離陸後3分、着陸前8分の11分間(航空業界で通称"クリティカル・イレブン")を含む
一定時間帯について、トイレが使用禁止になる。

今まではトイレ使用ができた?・・・
海外の大半の会社、国内の全日空などはvのトイレ使用を原則禁止。
ただ、日本航空については「サービスの一環」という形で、認めるケースも。

なぜルールを変える?・・・
問題は、離着陸間際のトイレ使用があまりにも多い事。

日本航空では、乗客がトイレに行きたいと申し出た場合、
その都度、客室乗務員が機長に判断を仰いで認める事になるが、
「トイレ許可」のやり取りが機長の作業の妨げになるケースも。

そこで安全重視の為、
トイレ使用制限を厳格化する事になった。

でも・・・
なぜか困る時に限ってトイレに行きたくなるもの。
あれはなぜなのか。

「なぜ本屋さんでトイレに行きたくなるのか」の
著者・高橋恭一さんに聞いてみた。

「心理学の有名な実験にアメリカのウェグナーという人が行った『白熊実験』というのがある。
これは、5分間白熊だけは絶対に考えないで、というと被験者はどうしても白熊の事が頭から
離れないというもの。これとトイレの状況は似ている。」

JALはトイレ使用制限を厳格化した後、
事前のアナウンスで積極的に注意を呼びかけるらしい。

「今のうちにトイレに行ってくださ〜い」「離着陸時はトイレが使えません」と
度々聞かされると、逆に、余計トイレに行きたくなってしまいそうな気も。




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