2009年6月17日23時6分
記者会見の冒頭でおわびする浜田吉治郎近畿大学ボクシング部総監督(左)と井上靖雄学生部長=17日午後、大阪市中央区、南部泰博撮影
大阪府東大阪市の路上で通行人から金を奪ったとして、府警は17日、いずれも19歳で同市に住む近畿大経営学部2年生の男子学生2人を強盗容疑で逮捕したと発表した。2人は同大学のボクシング部に所属しており、うち1人は調べに対し、「2人で十数件やった」と供述しているという。同市や大阪市東部では5月から2台の自転車に乗った2人組の男による路上強盗や恐喝事件が十数件連続して発生しており、府警は関連を調べる。
刑事特別捜査隊によると、2人の逮捕容疑は、東大阪市衣摺2丁目の路上で、6日午後10時ごろ自転車で通りかかった男性(20)に「さっき(体に自転車が)当たったやろ。治療費払え」と言いがかりをつけ、殴るなどしたうえ、現金7千円を奪った疑い。2人はさらに、男性を近くのコンビニエンスストアに連れて行き、現金自動出入機(ATM)で引き出させた金を脅し取ろうとしたが、男性が店内で110番通報したため逃走した。
同隊によると、男子学生のうち1人は「生活費が欲しかった。奪った金は食料品の購入やパチスロに使った」などと供述しているという。
同隊によると、5月3日以降、自転車の2人組の男が深夜から未明にかけ、若い男性に言いがかりをつけて暴行し、金を奪う事件が連続して発生。なかには、ATMで約10万円を引き出させられて奪われたり、軽傷を負ったりする被害もあったという。近畿大周辺での被害が多く、一部の犯行で防犯カメラに残っていた映像から、2人が関与した疑いが浮上したという。