岐阜大学(岐阜市柳戸)は18日、総務部の男性係長(49)が、医学部看護学科後援会費から約175万円を横領していた、と発表した。大学は同日付で係長を懲戒解雇処分とし、同後援会事務の不十分な資金管理などにより、前医学部看護学科長で医学部の後閑容子教授(62)を、懲戒けん責処分とした。

 大学によると、係長は2006年5月12日から昨年5月19日までの2年間、医学系研究科・医学部学務第二係長として同後援会の理事を任され、経理事務を担当。管理を任されていた通帳と印鑑を13回にわたって無断で使用して金を下ろし、総額175万5260円を横領したという。昨年度の決算の過程で不明な支払いがあり、問いただしたところ、係長が使い込みを認めた。横領した金はパチンコ代に充てたといい、今月4日に全額返済した。後閑教授は当時医学部看護学科長で、係長とともに同後援会理事を務めていた。

 同大では昨年9月にも、互助会費などから総額約500万円を横領した職員を、懲戒解雇処分としたばかり。度重なる不祥事に同大の船戸輝久理事は「職員研修などをして規律順守の一層の周知徹底を図りたい」と話した。