2009年07月02日
[シリーズ・オヤジの悪口]オヤジの話は長いのです…
自分は子供の頃から常にオヤジと共に生活してきました。映画「クレイマー・クレイマー」のように何をするのもオヤジと2人だけ、一緒でした。
こうして長年一緒にいるとオヤジに尊敬心を抱くこともあれば不満もいろいろ出てくるものです。しかし昔のオヤジはとても怖い存在だったので不満を漏らすことなど到底できませんでした。
今はもちろん直接オヤジに不満をいえるようになりましたが、ときには「うるさい」のひとことで相手にされないこともあるし、下手をするとオヤジが得意にしている芦原英幸先代館長から授かったサバキ(裏サバキ)で頸椎を決められてしまう恐れがあります。だから何でも好き放題、文句をいうわけにはいきません。
いつかオヤジへの不満をぶちまけたい!
そう思っていたら閃きました!
このブログで書けばいいのです。オヤジも読むのは間違いありませんがブログだったら少しは許されるでしょう。
決まりです。
今日からこのブログでオヤジの「悪口」をシリーズ化していきたいと思います。
第1回目はウチにいるときのオヤジについて、とにかく話がやたら長い件について暴露してみます。
オヤジの話は何に関してもやたらと長い! 話出すとなかなか終わりません。これについてはオヤジの会社のスタッフや某会の人たちならばみんな頷いてくれると思います。
仕事の話や何かミスをして自分を叱咤・説教するときは長くなっても仕方がないでしょうし自分も諦めています。ところがプライベートな話や世間話をしていてもオヤジは話し出すと止まらないのです。
先日もこんなことがありました。
稽古の帰り道、東京では少し名が知られている肉まんのお店で自分は肉まんと名物・シュウマイを買いました。そして、それを夕食代わりにオヤジと2人で食べていたときの話です。オヤジが口を開きました。当然、自分は「美味しい!!」という言葉を期待しました。ところが…。
オヤジは言いました。
「あんまり大したことないよなぁ、これだったら大阪の蓬来の豚まんのほうがずっと美味いよ」
ガクッ!としました。でも本来ならばここで話が終わってもいいはずです。しかしオヤジは続きます。
「そういや昔、大阪に行く度、ヨーコに連れられて行ったもんだよ。あとは自由軒のカレーやアメリカ村のたこ焼きとか。とにかく大阪でも東京でも飯を食う場所はヨーコが決めてたんよ。俺には店もメニューでさえ決める選択権がなかったんだからなあ。ヨーコは威張ってたなあ。もっとも俺は強いオンナが好きだからしょうがねえけどさ。あぁ懐かしいなぁ、ヨーコとはいろんなとこに行ったもんだよ。たとえば…」
いつのまにか肉まんから遥か昔のオヤジのガールフレンド、ヨーコさんの話題に変化してしまいました。そして当時のヨーコさんとの思い出話だけでも軽く30分くらい話し続けました。
それでやっと話が終わるのかと思ったら、今度は大阪の地理について話出す始末です。ミナミがどうたら御堂筋が云々とか天王寺や平野はヤクザが多いなんたら…、地理の講義は延々に続きます!
こうして長年一緒にいるとオヤジに尊敬心を抱くこともあれば不満もいろいろ出てくるものです。しかし昔のオヤジはとても怖い存在だったので不満を漏らすことなど到底できませんでした。
今はもちろん直接オヤジに不満をいえるようになりましたが、ときには「うるさい」のひとことで相手にされないこともあるし、下手をするとオヤジが得意にしている芦原英幸先代館長から授かったサバキ(裏サバキ)で頸椎を決められてしまう恐れがあります。だから何でも好き放題、文句をいうわけにはいきません。
いつかオヤジへの不満をぶちまけたい!
そう思っていたら閃きました!
このブログで書けばいいのです。オヤジも読むのは間違いありませんがブログだったら少しは許されるでしょう。
決まりです。
今日からこのブログでオヤジの「悪口」をシリーズ化していきたいと思います。
第1回目はウチにいるときのオヤジについて、とにかく話がやたら長い件について暴露してみます。
オヤジの話は何に関してもやたらと長い! 話出すとなかなか終わりません。これについてはオヤジの会社のスタッフや某会の人たちならばみんな頷いてくれると思います。
仕事の話や何かミスをして自分を叱咤・説教するときは長くなっても仕方がないでしょうし自分も諦めています。ところがプライベートな話や世間話をしていてもオヤジは話し出すと止まらないのです。
先日もこんなことがありました。
稽古の帰り道、東京では少し名が知られている肉まんのお店で自分は肉まんと名物・シュウマイを買いました。そして、それを夕食代わりにオヤジと2人で食べていたときの話です。オヤジが口を開きました。当然、自分は「美味しい!!」という言葉を期待しました。ところが…。
オヤジは言いました。
「あんまり大したことないよなぁ、これだったら大阪の蓬来の豚まんのほうがずっと美味いよ」
ガクッ!としました。でも本来ならばここで話が終わってもいいはずです。しかしオヤジは続きます。
「そういや昔、大阪に行く度、ヨーコに連れられて行ったもんだよ。あとは自由軒のカレーやアメリカ村のたこ焼きとか。とにかく大阪でも東京でも飯を食う場所はヨーコが決めてたんよ。俺には店もメニューでさえ決める選択権がなかったんだからなあ。ヨーコは威張ってたなあ。もっとも俺は強いオンナが好きだからしょうがねえけどさ。あぁ懐かしいなぁ、ヨーコとはいろんなとこに行ったもんだよ。たとえば…」
いつのまにか肉まんから遥か昔のオヤジのガールフレンド、ヨーコさんの話題に変化してしまいました。そして当時のヨーコさんとの思い出話だけでも軽く30分くらい話し続けました。
それでやっと話が終わるのかと思ったら、今度は大阪の地理について話出す始末です。ミナミがどうたら御堂筋が云々とか天王寺や平野はヤクザが多いなんたら…、地理の講義は延々に続きます!
この時点でとっくに夕飯は食べ終わっています。しかしオヤジの話は全然終わる気配がありません。自分はすでにウンザリしていて、可能ならばオヤジの話を右から左に受け流してただひたすら相づちを打ちたいのですがそうは行きません。
なぜなら話の途中途中でいきなりオヤジは自分に「どうよ!?」「なぁどう思う?」と訊いてくるからです。
これはかつて芦原英幸先代館長の口癖だったようです。オヤジは生前の芦原館長といつも一緒にいたのでその口癖がオヤジに移ったのでしょう。
「なぁ、どうよ!?」
そう訊かれるたびに自分は何かしら答えなくてはなりません。ボーッとしていて答えられないと鉄拳制裁が待っています。自分は本当にウンザリしながらもそんな気配を見せないように努めて積極的に興味があるように言葉を返します。
すると満足したように再びオヤジは勝手に話し続けます。
こうして1時間半以上もヨーコさんの話や大阪の地理講義をしたあとで、オヤジはこういって話を締めました。
「だからな、話は戻るけど俺が言いたいのは要はこの肉まんは大して美味くないということだよ。よし、風呂入ろ」
結果的に話は巡りめぐって突然最初の話題に戻ってきたというわけです。
(続く)
なぜなら話の途中途中でいきなりオヤジは自分に「どうよ!?」「なぁどう思う?」と訊いてくるからです。
これはかつて芦原英幸先代館長の口癖だったようです。オヤジは生前の芦原館長といつも一緒にいたのでその口癖がオヤジに移ったのでしょう。
「なぁ、どうよ!?」
そう訊かれるたびに自分は何かしら答えなくてはなりません。ボーッとしていて答えられないと鉄拳制裁が待っています。自分は本当にウンザリしながらもそんな気配を見せないように努めて積極的に興味があるように言葉を返します。
すると満足したように再びオヤジは勝手に話し続けます。
こうして1時間半以上もヨーコさんの話や大阪の地理講義をしたあとで、オヤジはこういって話を締めました。
「だからな、話は戻るけど俺が言いたいのは要はこの肉まんは大して美味くないということだよ。よし、風呂入ろ」
結果的に話は巡りめぐって突然最初の話題に戻ってきたというわけです。
(続く)