最終更新: 2009/07/02 11:57

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自民党幹部、「麻生おろし」発言へ除名処分をちらつかせるなど新たな引き締め策

「麻生おろし」の動きが広がる中、麻生首相と距離を置くグループが会合を開いた。こうした動きに対し、自民党幹部は、麻生おろし発言をした議員の除名処分もちらつかせるなど、新たな引き締め策を打ち出している。
29日夜、麻生おろしが広がっていることについて聞かれた麻生首相は、「知ってます」と述べた。
これと時を同じくして、首相官邸から1kmほどしか離れていないウナギ料理店では、小泉チルドレンの会合が行われた。
自民党の1年生議員・いわゆる「小泉チルドレン」たちの会合が行われ、小泉元首相のほか、反麻生を鮮明にしている中川元幹事長や武部元幹事長も出席した。
みんなでうな重や刺身などを食べ、1人6,000円ほどだったという。
会合後、小泉元首相は「みんな元気だったよ、意気軒高だった」とだけ話し、足早に車に乗り込んだ。
一方で、参加したチルドレン・自民党の佐藤 ゆかり議員は「(小泉元首相は)たとえ下野をしても、しっかりと一政治家として、自分の信ずることを国民に訴え、選挙を頑張ってこいと」と述べた。
自民党の清水 鴻一郎議員は「(小泉首相は)おれでよければ、にぎやかしに応援に行くよとおっしゃってました。でもおれが地元で応援に行っても、横須賀市長は落ちるぐらいだから、あんまり役に立たないかもとおっしゃってました」と述べた。
しかし、一夜明け、党内で挙がる麻生おろしののろしに対し、細田幹事長は「『総裁選を前倒ししろ』とかテレビに向かっていろんな意見を言う人がいる。これについては、十分に指導監督を強化してほしいという発言はありました」と述べた。
自民党の役員連絡会で、党幹部は麻生おろし発言へ除名処分もちらつかせた。
さらに自民党の島村衆院議員は「麻生おろしやっている人にはね、もともとはぐれガラスみたいな立場で。その人自身が、それだけの信任を得るような人かどうか、皆さんがご判断なさったらいいんじゃないですか」と述べた。
甘利行革担当相も「追い風のときだけは総理にすがっているけれども、向かい風になったら、とたんに散り散りバラバラにると。ここは結束をして一丸となって、国民のための政治を行っていくということを明確にすべきだと思っております」と述べた。
こうした中、焦点となっている党役員の人事について、自民党の笹川総務会長は「(7月2日に党役員人事をする?)そんなこと...ないと言ってるじゃないか」と述べた。
こうした自民党内のごたごたについて、民主党の鳩山代表は「政権の末期症状を呈しているということだけ申し上げておきたい」と述べた。
FNNの単独取材に対し、ある自民党筋は「この人事を見送ることは、できるわけがない。2日に一気にやる」と話し、流れが人事断行に傾きつつあるとの見方を明らかにした。

(06/30 18:54)


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