(CNN) 乗員乗客150人以上を乗せたイエメン航空の旅客機墜落事故で、イエメンの運輸当局者は6月30日、海上で救出された生存者が5歳男児であることを明らかにした。子どもは病院に搬送されたが、負傷の程度は不明。
当局者によると、これまでの捜索活動で3人の遺体が収容された。墜落機のレコーダー類はまだ回収されていない。フランス当局はイエメン側に対し、捜索活動を支援するため墜落現場に部隊を派遣する方針を表明したという。
当局者はまた、墜落機がコモロの首都モロニの空港に接近していた当時、現場周辺の風速は38メートルで海上が荒れていたと述べ、悪天候が墜落に関係している可能性をにじませた。
一方フランスのビュスロー運輸担当相は、同国が数年前、安全性への懸念から墜落機種のエアバスA310−330型機を禁止したと指摘。悪天候が墜落を招いたとの見方に対して「まだ何も証明されていない」と慎重姿勢を示した。
イエメン当局者は「何が起きたかは調査が完了するまでわかない」として、機体に問題があったと判断するのは時期尚早との見解を明らかにした。