インディアナ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(ネタばれ)から学ぶ重要な事 [職場]
コンテンツ産業に身を置く者として
このメールマガジンの文章に激しく同意なのです。
なので、許諾を頂き一部転載させて頂きました。
特に学生は、この件についてそれぞれの立場で考えてほしい。
=============================
「インディ・ジョーンズ」シリーズの最新作。
ジョージ・ルーカスと言えば、スター・ウォーズ新3部作が
不評をかいましたが、インディ・シリーズは
監督がスティーブン・スピルバーグですから、
ひょっとして凄い作品ができるのではないか・・・と
期待しないわけにいきません。
しかし、感想は、
「やっちまった~~。」 です(笑)。
今回、この作品を見て
ビジネスに役立つ教訓を再確認したのです。
それは、周りにイエス・マンばかりになってしまうと、
良い仕事ができない。
むしろ、大失敗の原因になるということです。
ジョージ・ルーカスといえば、映画界の大御所です。
スター・ウォーズで稼いだ莫大な資産を持っています。
結果として、今のジョージ・ルーカスにダメ出しできる人
というのは、ほとんどいないのです。
実は、ルーカスに対して率直に意見を述べるブロデューサーなど、
過去には何人かいたのです。
しかし、ルーカスはクビにしてしまいました。
直接、クビにしたかどうかはわからないのですが、
苦言を呈するプロデューサーをルーカスは遠ざける傾向にあります。
ルーカスは、「ルーカスフィルム・リミテッド」という会社を持っていますが、
社内にルーカスに反対意見を言える人間は、ほとんどいないのです。
よく、普通の会社でもありますよね。
社長に意見を言ったり、たてついたりする人を左遷したりする、ということが。
社長というものは、自分の好きなように経営したいわけですから、
反対意見を述べる者は、遠ざけたい気持ちになるのもわかります。
しかし、そうなると、社長の判断が正しいうちはいいのですが、
一歩躓くと、大失敗を犯すことになります。
冷静に考えれば、失敗するとわかるプロジェクトでも、
社長が「やる」と言ってしまえば、誰も反対しなくなってしまう。
結果として、みんな失敗するのが分かっていながらプロジェクトは
実行に移され、案の定、失敗してしまう・・・という。
自由にディスカッションができない会社は、判断が硬直化していきます。
「社長の判断=絶対のもの」では、
社長の判断が間違えば、それまで。
ジ・エンドということになってしまいます。
何のために重役や役員がいるのかわかりません。
こんなこと当たり前じゃないか、と思うのですが、
ルーカスのようなアメリカン・ドリームを手にした大成功者でも
こんな基本的な誤りを犯してしまうのです。
今回の脚本。
ルーカスが何度も何度もダメ出しをして、
何度も書き直しが行われたうえで、
ようやく出来上がった脚本です。
しかし、これがまた、全然、ダメな脚本なんです。
映画ファンであれば、誰でも分かります。
プロの映画人であれば、この
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の
脚本で、おもしろい映画になるはずかないことは、
わかるはずです。
しかし、それを言える人は、ルーカスの周りに
誰もいなかったのでしょう。
ジョージ・ルーカスの友人と言えば、スティーブン・スピルバーグと
フランシス・F・コッポラがいます。
2007年のアカデミー授賞式では、この3人が並んで、
マーティン・スコセッシ監督の監督賞授賞のプレゼンターをつとめました。
ですから、ルーカスの心の友である、
スピルバーグ監督だけはルーカスにダメ出しできるのではないか
と期待したのですが、そうはなっていなかったようです。
まあ、「クリスタル・スカルの王国」は、
友達同士が集まって作った自主映画みたいなもので、
作っている側は楽しいのかも知れませんが、
見る側に全く伝わらない悲惨な作品になっています。
映画では、激しい意見のぶつかりあいがあって、
いろいろなディスカッションがあって、
良いアイデアが生まれ、良い作品が生まれるのです。
普通の会社でも同じでしょう。
ディスカッションがあって、良いアイデアや良い商品、
良いプロジェクトが生まれるのです。
「意見が合わない」のは、良いことなんです。
そこから何かが生まれる可能性があります。
社長のイエスマンだけで会議をしても、
斬新で素晴らしいアイデアが生まれるはずがありません。
結局、なれあいからは、新しいものは生まれないのです。
意見のぶつかり合いが、
「個人的の恨み」とか「相手を引きずり降ろそう」とか
悪意を持っているのなら別ですが、通常は「会社のため」を思って
反対意見を言うわけで、そうした反対意見こそ貴重な意見として
尊重されなくてはいけません。
ほとんどの人は、
「自分の意見と合わない人」を遠ざけようとして、
その関係を切ろう、そういう心理が働くのです。
意見が合わないことは、自分のことを嫌っているからだと
思ってしまうのですが、そうではないのです。
「自分の意見と合わない人」を遠ざけることは、
間違いなく自分にとってマイナスになります。
自分とは反対意見に耳を傾け、またそうした
苦言を呈してくれる人に感謝すべきなのです。
「クリスタル・スカルの王国」を見て、
つくづくそう思いました(笑)。
「ビジネス心理学」 http://www.mag2.com/m/0000173155.html からの引用
このメールマガジンの文章に激しく同意なのです。
なので、許諾を頂き一部転載させて頂きました。
特に学生は、この件についてそれぞれの立場で考えてほしい。
=============================
「インディ・ジョーンズ」シリーズの最新作。
ジョージ・ルーカスと言えば、スター・ウォーズ新3部作が
不評をかいましたが、インディ・シリーズは
監督がスティーブン・スピルバーグですから、
ひょっとして凄い作品ができるのではないか・・・と
期待しないわけにいきません。
しかし、感想は、
「やっちまった~~。」 です(笑)。
今回、この作品を見て
ビジネスに役立つ教訓を再確認したのです。
それは、周りにイエス・マンばかりになってしまうと、
良い仕事ができない。
むしろ、大失敗の原因になるということです。
ジョージ・ルーカスといえば、映画界の大御所です。
スター・ウォーズで稼いだ莫大な資産を持っています。
結果として、今のジョージ・ルーカスにダメ出しできる人
というのは、ほとんどいないのです。
実は、ルーカスに対して率直に意見を述べるブロデューサーなど、
過去には何人かいたのです。
しかし、ルーカスはクビにしてしまいました。
直接、クビにしたかどうかはわからないのですが、
苦言を呈するプロデューサーをルーカスは遠ざける傾向にあります。
ルーカスは、「ルーカスフィルム・リミテッド」という会社を持っていますが、
社内にルーカスに反対意見を言える人間は、ほとんどいないのです。
よく、普通の会社でもありますよね。
社長に意見を言ったり、たてついたりする人を左遷したりする、ということが。
社長というものは、自分の好きなように経営したいわけですから、
反対意見を述べる者は、遠ざけたい気持ちになるのもわかります。
しかし、そうなると、社長の判断が正しいうちはいいのですが、
一歩躓くと、大失敗を犯すことになります。
冷静に考えれば、失敗するとわかるプロジェクトでも、
社長が「やる」と言ってしまえば、誰も反対しなくなってしまう。
結果として、みんな失敗するのが分かっていながらプロジェクトは
実行に移され、案の定、失敗してしまう・・・という。
自由にディスカッションができない会社は、判断が硬直化していきます。
「社長の判断=絶対のもの」では、
社長の判断が間違えば、それまで。
ジ・エンドということになってしまいます。
何のために重役や役員がいるのかわかりません。
こんなこと当たり前じゃないか、と思うのですが、
ルーカスのようなアメリカン・ドリームを手にした大成功者でも
こんな基本的な誤りを犯してしまうのです。
今回の脚本。
ルーカスが何度も何度もダメ出しをして、
何度も書き直しが行われたうえで、
ようやく出来上がった脚本です。
しかし、これがまた、全然、ダメな脚本なんです。
映画ファンであれば、誰でも分かります。
プロの映画人であれば、この
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の
脚本で、おもしろい映画になるはずかないことは、
わかるはずです。
しかし、それを言える人は、ルーカスの周りに
誰もいなかったのでしょう。
ジョージ・ルーカスの友人と言えば、スティーブン・スピルバーグと
フランシス・F・コッポラがいます。
2007年のアカデミー授賞式では、この3人が並んで、
マーティン・スコセッシ監督の監督賞授賞のプレゼンターをつとめました。
ですから、ルーカスの心の友である、
スピルバーグ監督だけはルーカスにダメ出しできるのではないか
と期待したのですが、そうはなっていなかったようです。
まあ、「クリスタル・スカルの王国」は、
友達同士が集まって作った自主映画みたいなもので、
作っている側は楽しいのかも知れませんが、
見る側に全く伝わらない悲惨な作品になっています。
映画では、激しい意見のぶつかりあいがあって、
いろいろなディスカッションがあって、
良いアイデアが生まれ、良い作品が生まれるのです。
普通の会社でも同じでしょう。
ディスカッションがあって、良いアイデアや良い商品、
良いプロジェクトが生まれるのです。
「意見が合わない」のは、良いことなんです。
そこから何かが生まれる可能性があります。
社長のイエスマンだけで会議をしても、
斬新で素晴らしいアイデアが生まれるはずがありません。
結局、なれあいからは、新しいものは生まれないのです。
意見のぶつかり合いが、
「個人的の恨み」とか「相手を引きずり降ろそう」とか
悪意を持っているのなら別ですが、通常は「会社のため」を思って
反対意見を言うわけで、そうした反対意見こそ貴重な意見として
尊重されなくてはいけません。
ほとんどの人は、
「自分の意見と合わない人」を遠ざけようとして、
その関係を切ろう、そういう心理が働くのです。
意見が合わないことは、自分のことを嫌っているからだと
思ってしまうのですが、そうではないのです。
「自分の意見と合わない人」を遠ざけることは、
間違いなく自分にとってマイナスになります。
自分とは反対意見に耳を傾け、またそうした
苦言を呈してくれる人に感謝すべきなのです。
「クリスタル・スカルの王国」を見て、
つくづくそう思いました(笑)。
「ビジネス心理学」 http://www.mag2.com/m/0000173155.html からの引用
コメント 0